そっくり人形作りの公式

　高機能なロボットよりもちょっとくだらなくて笑えるような心が和む人形を作りたい。それが最初からの思いです。まあ、心が和んで更に高機能であればなお良いのでしょうが、そこまでは今は望んでいません。あくまでも高機能より癒し優先です。
　

自分の仕事について

　子供の頃は自分が人形作りをするとは思っていませんでした。そもそも当時は将来の仕事をまともに考えることは無かったです。ただ工作することは結構得意だったようです。既成のプラモデルよりも自分で考えて厚紙などでオリジナルのものを作る方が好きだった記憶があります。
　

　今は物が溢れている時代です。ネットが普及したことでマニアックな物でも商売として成り立つようです。自作のものでも売りやすい時代になりました。ただそれで生活できるくらいに儲けることはそう簡単なことではありません。それなりに魅力的なものである必要があります。たとえ運良く売れたとしても継続して売り上げを伸ばすことは難しいです。ネット社会は淘汰されるのも早いですから。
　

　では売れる商品であれば作るものは何でも良いのかというと私の場合はそうではありません。やはり自分が作りたいと思うものでないと売れたとしても何か虚しく感じる気がします。一体自分は何をやっているんだろう、そういう思いに囚われるように思います。今までの仕事でもそうでした。自分でやりたいと思って就いた職なのに実際にやってみるとその法人の考え方や規則に従わざるを得ないので自分の思いを完遂出来ないことばかりでした。個人と法人とで向いている方向は同じはずなのに互いの価値観にズレを感じてしまうのです。そんなことは当たり前なのですが私は社会人として何か欠落しているようでやればやるほど虚しくなるのです。殆どの人はそういう虚しさに耐えて仕事を続けているのでしょうね。それは分かっているのですが私には出来ないようです。今まで何度も耐えようと試みましたが結局は負けて逃げ続けてここまで来てしまいました。1つの法人でずっと働き続けている人をとても尊敬しています。私の妻もそういう人です。立派だと思います。
　

　何かまた話が少しズレつつあります。気を付けようと思いつつ、この続きは次回へ。