そっくり人形作りの公式

　成功とはどういうことなのか具体的なイメージが掴めていない。昨日そうお伝えしました。でも成功がイメージできなくても作品を完成させることは出来ます。通常は完成品は成功が期待される出来上がりという物だと思います。しかし完成と成功とは違います。完成しても失敗作だったということも珍しくはないでしょう。
　

成功の形とは？

　良くあるのは思った通りに出来上がったのに売れ行きが悪いということ。デザインに凝って人気を博そうと目論んで自信満々で新製品を出したけれどそのデザインが斬新過ぎて大衆に受け入れてもらえなかったという話は良く聞きます。思い描いた通りに作ることには成功したけれど、商売としては失敗だったと言えます。
　

　じゃあ売れれば成功なのかというとそうとも言えません。売れなくても良いものを作れれば成功だと思っている人もいるでしょう。そう考えると成功の形は人それぞれ違うようです。また、売れれば成功という人達でもどのくらい売れれば良いのかは人それぞれでしょう。単に売れれば良い、良いものを作れれば良いといっても具体的に表現することは難しいものです。
　

　具体的に表現出来るとそれは成功の目安になります。売り上げとして考えると分かりやすいですね。目標売上を達成したから成功、出来なかったから失敗、ということです。私はその目安を設けることが苦手なのだと思います。今私が売りに出している人形は現時点での完成形ではあります。しかしそれが売れればそれで良いという思いはありません。更に良いものを作りたいとの思いがあって改良品を試作していますが、理想が高すぎるようで具体的にどうしたら良いのかが見えないことが多いです。毎日試行錯誤しているというのは具体的な完成形が描けていないからそうなるのだと思います。試作しながら思い付きで前に進んでいる感じです。こんな優柔不断な私は制作者として失格なのでしょうか…。