そっくり人形作りの公式

　前回完璧なものについての話をしました。では完璧な人形と言ったらどういうものなのかを考えるとその究極の答えはアンドロイドになるのかもしれません（スマホのOSのことではありません。外見だけでなく思考や行動なども人間そっくりのロボットのこと。）。ではアンドロイドを作りたいのかというとそうではありません。
　

ロボットと人形

　アンドロイドはロボットであって人形ではない、と異論は出るでしょう。でも人の形をしているので人形の一種だと思います。一般的にロボットと言うと恐らく人の形をしていないものの方が多いと思うのでアンドロイドは人型ロボットということになるのでしょう。ドラえもんはネコ型ロボットですよね。ロボットと人形の境界線はあるのかもしれませんが、意外と曖昧なのだと思います。ただの人形に人工知能を搭載して喋れるようにしたらロボットの一種と言えるのなら人形でありロボットでもあるわけです。
　

　ロボットには多少の興味はありますが、知識はありません。自分で作ってみたいという思いは少しありますが、アンドロイドのようなものではありません。もっとくだらない仕組みのもの、例えば肘を曲げると上腕二頭筋がふくらむとか毎日腹筋運動と同じ動きをさせていると腹筋が割れてくるとかいう方が興味が湧きます。恐らくアンドロイドにはそういう機能は無いと思うので、ある意味アンドロイドを凌いでいると言えます。
　

　高機能よりもくだらなくて笑える機能の方が興味深いです。笑うということは人間にとってとても大事なことだと思うからです。高機能なものが増えて人間の生活が便利になることも大事ですが、便利になり過ぎると人間の機能が劣る恐れがあります。特に最近は不必要と思える便利さが増えている気がします。高機能製品の便利さは本当にそれを必要としている人にとってはとてもありがたいものだと思いますが、特に必要としない人は敢えて不便な生活を選択してみても良いのではないかと思います。
　

　平成の不便さは昭和の当たり前。昭和世代の私には最近の便利さに違和感を覚えることも結構あります。携帯電話の普及でいつでもどこにいても連絡が取れてしまうというのはとても便利ですがとても都合が悪いものでもあります。毎日風呂に入って洗髪するなど贅沢だし、排便の度にお尻を洗うなんて想像すらしていませんでした。でもそんな私でも今や便利な生活に慣れてしまって当たり前になっています。平成が終わり新たな時代になることでいずれは平成時代は不便だったと言われるのかと思うとなんだか怖くなります。人間が低機能になっていなければ良いのですが…。
　

　何でこんな話になったのでしょうか。ロボットと人形の話をしていたはずなのに…。まあ、今日の結論としては高機能なロボットよりもちょっと笑えるような心が和む人形を作りたいということです。