そっくり人形作りの公式

　そっくり人形はそっくりなのが当たり前。だからといってわざわざ〝本当にそっくりです〟と宣伝するのは何かおかしい気がします。制作者はそっくりに見えるように作るだけで本当にそっくりかどうかを最終的に判断するのはお客様です。人はそれぞれ感覚が違います。おいしいかおいしくないかを決めるのはシェフではありません。
　

自分の作るものについて

　前回は少し話が逸れたので戻したいと思います。売れる商品なら何でも良いのかというとそうではない、ということでした。人形に限らず殆どの物は興味がない人にとってはがらくた同然にすぎないかもしれません。だからこそそれを作る意味が問われる気がします。
　

　売れるということは少なからずそれを必要とする人がいるということですから、売れるものを作るということにも意味があるとは思います。ただそれが射幸心を煽るものだったりモラルに欠けるものでは称賛されることではないでしょう。また、便利になるのは良いのですが便利が過度になり過ぎて人間の怠慢を助長するようなものでは歓迎すべきこととは言えません。ただ高齢や障害により日常生活に支障を来している人にとっては有難いものであり、一般の健康体の方達からの需要も高まれば低価格で提供されるようになるでしょう。そういう視点では過度な便利が普及することは喜ぶべきこととも言えるので、何か複雑な思いがあります。
　

　ある人にとってはがらくたでも別の人には宝物ということは良くある話です。宝物になる理由は、高価な物だから、希少価値のあるものだから、思い出の品だからなどいろいろです。どうせ作るなら多くの人に売れなくてもどなたかの宝物になるものを作りたい、と思っています。
　

今日の金沢

　久しぶりに雪が積もりました。といってもうっすらですけど。天気予報では大雪にもなりそうな感じだったのですが、大したことは無かったです。ランニングコースにしている山も思っていたほど積もっていませんでした。そのためコースを短縮・変更することなくいつも通りの練習が出来ました。積雪は3~5㎝程だったので走りやすかったです。新雪の上をキュッキュッと走るのは気持ちの良いものです。途中で晴れ間も覗いたので予想外にストレスなく走れました。久し振りに雪国の良さを体験出来ました。昨年は大雪過ぎて新雪の上を走ることが出来ませんでしたのでこの冬は恵まれています。