恋愛と幸せ

　自分と同じタイプの人は友人なら仲良くなれるでしょう。でも恋人は友人とは違う。将来一緒に暮らすことを考えるとタイプが違う方が上手くいくのではないか。自分の足りないところを補ってくれる人だと生活の中の難局を乗り越えやすいのではないかとウェルカムドールたちは考えます。

恋人との相性

　「同じタイプの人同士だと上手くいかないってことなの？。」
　「上手くいかないことはないだろうけど、それぞれが優れていても力の発揮する方向や大きさが似ていたら1人から2人になった分の幅の広がりが少ないと思うんだ。例えば何か困ったことが起きたときに考え付く対応方法が似たようなものになってしまう。でも違うタイプだとそれぞれが1人の時に比べて2人合わせた考え方に幅が広がるから対応方法が柔軟になる可能性があるね。」
　「以前各チームの4番バッターばかりを集めた野球チームがあったけど、それでも優勝は出来なかったよ。」
　「むしろ前のチームですごい成績を収めていた選手が本来の力を発揮できなかったみたいだね。」
　「同じようなタイプが集まると優劣を競うあまりに対立したり逆に委縮したりしてしまう。更に試合での戦略パターンも限られてしまう。チームとして上手く機能しないんだね。その点違うタイプの選手たちを集めて適材適所で起用すればチームとしてのバランスが良くなりいろんな戦略を取れるようになり成績も向上するもの。1つのチームに4番バッターは一人いれば良いんだよ。」
　「同じタイプだから仲が良いってだけじゃ一緒に生活するには足りないんだね。」
　「仲が良いのは大前提。まずはそれが大事。でも生活上の困難に立ち向かうには仲が良いだけでは不安だよ。」
　「アイデアを思いつくのは得意だけど行動力が無い人もいれば、行動力は優れているけどアイデアが浮かばない人もいる。そういう2人が一緒になれば1＋1が2以上になるね。」
　「自分が家事が苦手だという人は家事が得意な人と一緒になると良いんだね。」
　「でも自分が楽することばかり考えて恋人を決めるのはちょっとずるいんじゃないの？。」
　「そうだね。家事をお願いする代わりに自分は仕事を頑張ってたくさん稼いでくるから働かなくても良いよっていうくらいの気持ちが無いといけないね。」
　「自分が足りないところを補ってもらうのだから自分も相手の足りないところを補う必要があるってことだね。」
　「無理なくそれが出来る関係だと相性が良いって言えるね。夫婦としてバランスが取れていることが大事だね。」