そっくり人形作りの公式

　最近の店長日記はそっくり人形とは関係ない話になっています。それなのにそっくり人形作りの公式なんてタイトルはおかしいのではないか、そう思います。でも良いんです。あまり深く考えると何も書けなくなるので。まあ、私がそっくり人形作りを仕事にすることにした経緯を長々と書いているつもりなので、全く関係ないことも無いんです。とにかく何でもありなのです。
　

天から与えられた役割

　社会の穴を埋めるために人それぞれ役割が与えられている、そう考えればなぜ自分が今の仕事をしているかを悩まなくて済みます。今の仕事は天から与えられたものなのです。だからどうしても続けられないという人以外はそのまま続けることが社会のためになるのです。歌が好きだからと言って皆が歌手になったら社会はどうなるでしょうか。あちこち穴だらけで社会が正常に機能しません。歌手になりたかったけど何故か今の会社に就職して事務員をしていて大きな不満はなく続けていられるならそれが天から与えられた役割なのです。歌手としての職務を全うできる人は事務員では続かない人です。無理して歌手になってもそれが与えられた役割でなければ途中で挫折します。結局事務員に戻ったりするものです。
　

　夢は必ず叶うというのは幻想です。夢は叶わないから夢なのです。夢が叶ったと言う人は、それは夢ではなくて単なる希望である場合が殆どなのではないでしょうか。それに全員の夢が叶ったら社会は成り立ちません。夢は与えられた役割とは違います。大事なのは夢を叶えることではなく幸せになることだと私は思います。今の仕事を続けられるのであれば、その収入の範囲内で幸せになることを考えた方が良いのです。私のような凡人が幸せになるには仕事を続けること、続けられる仕事をすることが必要なのであって、夢が叶うかどうかは大した意味はありません。夢が叶ったとしても幸せになれるとは限りません。夢が叶わないことで幸せを手にする人は多いと思います。
　

　難しいのは今の仕事を続けることがどうしても苦痛に感じる人です。その仕事を続けていることが原因で幸福感を抱けない人はどうしたら良いのでしょうか。自分の心の声を無視して無理を続けると心と身体が乖離して病気になります。そうなる前に答えを出さないといけません。答えは簡単です。それほど苦痛なら辞めることです。そして幸福を感じられそうな新たな職に就けば取り敢えずは解決です。ただその解決は一時的なものである場合が多いです。新たな職場でもまた苦痛を感じることになるかもしれません。今の社会に適応しにくい人はいるのです。そういう人は決して弱い人間ではなく能力が低いわけでもありません。ただ生来の人間性が今の世の中のシステムに適合するのが困難なだけです。時代が違っていれば何も問題なく適合できている可能性はあります。社会に適応できない自分を卑下してはいけません。天から仕事としての役割を与えられていないだけです。役割として与えられるのは仕事とは限りません。自分の能力を活かせる場が社会の中のどこかに与えられていることにいずれ気付くでしょう。自分の存在が社会の役に立っていることを実感出来る時が来ることを信じましょう。