恋愛と幸せ

　人に好意を持ってもらうためには自分の魅力を磨くこと。魅力ある人間になるにはどうしたら良いのかウェルカムドールたちは話し合っています。
　

魅力磨き

　「それじゃあ、人に優しくするのが苦手な人は無理に優しく接しなくても良いんだね。」
　「全くしなくて良いというのではなく、その人の出来る範囲で頑張れば良いってことかな。」
　「でもやっぱり誰かのために何かをするっていうことは大事だと思うよ。」
　「まあ、普段は誰にも優しくない人が特定の人にだけ優しくするっていうのも恋愛の手段としてはありなのかもね。」
　「優しくしてもらった人は〝自分にだけ優しい〟って意識するからね。」
　「問題はその優しさが恋人関係になって結婚しても維持されるのかってことだね。恋愛や結婚が最終目標じゃないから。結婚して冷たくなったって思わせるようなら幸せにはなれないよ。」
　「〝自分にだけ優しい〟って思わせたら最後まで責任を持たないといけないね。」
　「責任持てないなら始めから優しくしない方が良いね。〝冷たい人だけど好き〟って思われた方がお互いのためだから。」
　「じゃあ、冷たい人が好きになってもらうにはどうしたらいいの？。」
　「カッコ良くなる。」
　「お金持ちになる。」
　「やっぱりそっちの方向なんだ…。」
　「そもそも冷たい人ってどういう人のこと？。」
　「浮気する人。」
　「困っている人を見ても知らんぷりする人。」
　「高齢者に席を譲らない人。」
　「暴力ふるう人。」
　「自分に都合の良い嘘をつく人。」
　「ひき逃げする人。」
　「…冷え性の人？。」
　「他にもありそうだけど、そういうことって優しいと言われている人は絶対にしないことかな。」
　「そうとは言い切れないかな。だってその人の全てを知っているわけじゃないから分からないもん。」
　「そうだよね。人間って誰でもいろんな面を持っているから置かれた状況によってどんな面を出すかは分からないね。自分自身を顧みたら分かると思うけど、自分だっていつも良い人ではないはず。その反対に冷たい人だって優しい面も持ち合わせているんだよ。普段見せていないだけ。」
　「優しい人と冷たい人とをはっきりと分けられるわけではないってことだね。」
　「そう。会社で優しい人が家庭でも優しいとは限らない。その逆のパターンもあるね。家庭では良き父良き夫の人が会社では上司として嫌われていることは良くありそうだな。」
　「ということは、冷たい人でも好きになってもらおうとしたらその人には優しく出来るってことだね。」
　「だから好きになってもらうためにどうするかってことよりも好きになってもらったらその後はどうするのかってことの方が大事だと思うんだ。」
　「優しい冷たいに関わらず、自分が好きになった人に好きになってもらったなら、最後まで嫌われないように努力しないといけないってことだね。」
　「お互いに幸せになるには大事なことだね。」