恋愛と結婚

　結婚に消極的な男女はどういう生活をしていくのでしょう。ウェルカムドールたちは考えます。
　

結婚しない生き方１

　「結婚するかしないかは本人の自由だから他人がどうこういうことではないね。」
　「我々の立場からしたら出来るだけ多くの人に結婚してほしいけど、あえて結婚しない道を選ぶ人がいるのも当然だと思う。」
　「結婚に夢を持てなくなっている時代だから仕方ないよ。」
　「結婚って昔は夢があったのかな。」
　「恋焦がれた人と一緒になることに夢があったわけで、昔はそのスタイルが結婚だっただけなんじゃないかな。今は結婚しなくても一緒に過ごせるから結婚とは切り離して考えられるようになったんだと思う。」
　「むしろ結婚を単体で捉えることによって、その大変さばかりがクローズアップされるようになったってことか。」
　「結婚せずに一緒に暮らすってことは単なる同居ってこと？。」
　「まあ、夫婦関係に近い同居だろうね。」
　「結婚と何が違うの？。」
　「あくまでも独身だってこと。結婚するとそれぞれが家族としての役割を担うことになる。配偶者に対しての責任も追うことになるね。親戚が増えて今まで他人だった人たちの冠婚葬祭にも関りが出てくる。社会的な負担が大きくなるのは間違いない。」
　「でも独身だとそういう新たな負担は発生しないってことか。」
　「まあ、カップルによっては単に籍を入れていないってだけで、ほとんど夫婦同然の関係を築いている人もいるようだけど。」
　「どっちかっていうと男性に有利な気がするけど。」
　「確かに浮気はしやすい環境と言えるね。でも女性にしても煩わしい舅問題はないし、仕事と家事育児を抱えてストレスを溜めるようなことも起きにくいから気楽なんじゃないかな。」
　「とにかく気楽に生きたい、でも好きな人とは一緒にいたいって人には良いんだろうね。」
　「そういうカップルは皆子供はいらないのかな。」
　「近頃は子育てに自信がないって人が多いみたいだね。子供がいるとお金が掛かるのに預けるところがなくて仕事にも行けないとかの情報が多いからね。それに子供が嫌いって男性もいるし。」
　「どうしても子供が欲しいってわけじゃない、でも出来てしまったらその時には結婚をしようかなって考えているカップルもいるだろうね。」
　「子供が出来ても結婚しないってのはちょっと無責任だと思うな。」
　「一般的にはそう感じるけど、結婚しなくてもきちんと子育てしている人もいるから単純に責めるわけにはいかないね。大事なのはそういう環境の子供が自分の親の生き方を受容できるような教育をすることだと思うよ。」