結婚相手の性格

　ここで結婚相手を選ぶ際に最も大事と思われる相手の性格について話し合うことにしました。結婚してから「こんなはずじゃなかったのに」ということのないようにウェルカムドールたちは考えます。
　

表と裏

　「結婚してから〝こんな人だとは思わなかった〟って思うことは結構あるみたいだけど。」
　「恋人として付き合っているだけでは相手のこと全ては分からないからね。」
　「特に付き合って日が浅いとお互い良い面しか見せないし。」
　「〝あばたもえくぼ〟とも言うし。」
　「それって、好きな人だと欠点も良い面に見えてしまうってことだよね。」
　「うん、好きだと何でも好意的に受け取ってしまう傾向が誰にでもあるから気を付けないといけない。」
　「友達から〝なんであんな人と？〟と言われても〝彼の本当の良さを分かっていない〟なんて思ってしまう。正しい判断が出来なくなっているんだね。」
　「ちょっと理解できない行動があっても〝多分〇〇だからなんだろう〟なんて勝手に正当化する理由を考えてしまったり。」
　「人間は誰でも二面性があって100％良い人はいないと思う。もちろん100％悪い人も。でも普通は良い面を表に出して人間関係を築いているもの。だから〝あの人は良い人〟というレッテルを貼ってしまうと100％良い人だと思いたくなってしまうんだろうね。」
　「凶悪犯罪の容疑者が逮捕されると近所の人たちは〝そんなことする人には見えなかった〟って言ってるニュースよく聞くもんね。」
　「表の顔と裏の顔は誰にでもあるはず。付き合っているときは表の顔ばかりを見せようとしているけど、結婚して一緒に暮らすとどうしても表の顔ばかりではいられない。そこで初めて相手の実像を知って自分の勘違いに気付くことになるんだね。」
　「結婚して男性の態度が急変したって話は良く聞くね。」
　「〝釣った魚に餌をやる馬鹿はいない〟って昭和の男はよく言ったらしいよ。今でも言う人はいるのかな。」
　「ひどいね…。」
　「そこまでひどくなくても〝こんな人だとは思わなかった〟ってことはあるから、そうならないためにはどうしたら良いのかな。」
　「付き合っているうちに相手の本性を見抜くコツみたいなものはないのかな。」
　「日頃の何気ない言動である程度見えるんじゃないかな。」
　「うん、例えば運転の仕方でも分かるよね。」
　「運転するとスピード出したり、抜かされたら腹立てたり、絶対に割込みさせないように車間を詰めたり、すぐにクラクション鳴らしたり、周りの車の運転が気に入らないと文句言ったり舌打ちしたり。普段おとなしい人でもそういう運転する人は自分本位ですぐにイラっとする短気の人だと思う。」
　「そういう人と結婚したら喧嘩が絶えなさそう。」