オーダーする前に　恵子さんは気に入ったウェルカムドールを見つけ、価格も予算内です。パートナーの同意も得ました。ここの業者に決めてオーダーしようと思います。　

あらためて確認

　商品を選ぶときにはチェックポイントがありましたね。
　・デザイン
　・色
　・大きさ
　・性能
　・価格
　・ブランド
　・口コミやランキングなどの評価
　などでした。
　すでにオーダーしようという段階なので、ほとんどのポイントはチェック済みだと思います。ただ、もう一度確認してほしいのが「大きさ」です。ウェルカムドール選びではとても重要です。
　

「大きさ」を考える

　なぜ大きさが重要なのでしょうか。それはそっくり人形であるウェルカムドールの特長を十分に発揮させてもらいたいからです。
　

　ただ受付を彩ってくれるだけで良いのならば既製品のドールでも良いと思います。わざわざオーダーメイドにしたのは自分たちの思い出の品というだけではなく、「ゲストを驚かせたい」とか「受けを狙って」という思いもあるからではないですか。そういうカップルは多いと思います。そういうことであればあまり小さいと目立たなくてインパクトは弱いでしょう。
　

　フィギュアタイプのドールだと比較的小さいものが多いです。10㎝に満たないものもあるようです。予算の関係で小さいサイズを選んでいる場合、それを実際に受付に飾った時のイメージは出来ているでしょうか。通常はドール以外にもボードや花、写真立てなども合わせて飾るため、あまり小さいと印象が薄れてしまいます。それでも本当にウェルカムドールが必要なのか改めて考えましょう。もしかしたら既製品のテディベアのウェルカムドールと似顔絵のウェルカムボードを合わせて飾る方が安くてインパクトのあるものになるかもしれません。
　

　また、お色直しで中座する時にもウェルカムドールをお2人の代役として置いておきたいのであれば、なおさら遠くからでもわかる程度の大きさが必要です。ウェルカムドールにどの程度の期待をしているのかを考えて大きさを決めましょう。
　

　パーティー後にご自宅に飾っておく場合のことも考えましょう。あまりに大きくて飾り場所に困り、押入れに入れてしまうなんてことがないように…。ウェルカムドールはいつもお2人の幸せな姿を眺めていたいのですから。
　

アフターフォローをお忘れなく

　商品を選ぶチェックポイントには挙げませんでしたが、忘れてはいけないのは「アフターフォロー」です。
　

　注文した商品が届いて開封する時はワクワクしますね。しかし開けて中身を確認すると「・・・あれ？、思っていたイメージと何か違う…」と思うかもしれません。その時に修正をしてもらえるのか、してもらえないのかはとても重要です。オーダーメイドの場合、完成品を見る前に注文をするため、完成品が自分のイメージと違うということはしばしばあることです。オーダーメイドでなくても通信販売の場合は、完成品を画面で確認して注文しても実際に手にしたら「なんだ、こんなものなのか…」と思うことは良くあります。オーダーメイドならなおさらです。
　

　特にそっくり人形の場合は「似ている」「似ていない」は個人の感覚で違ってきます。例えば友達に「あの人、芸能人の〇〇に似てるよね」と言ったら「え～、全然似てない」と言われたことはありませんか。私はあります。私とその友達の感覚が違っているようです。あなたが注文するウェルカムドールもあなたのイメージと制作者のイメージが同じとは限りません。しかし、そのイメージは実際に作ってみないとどこがどのように違うのかは分かりません。特に制作者は頂いた写真だけを基に作るので、実物の醸し出す雰囲気までは分かりません。カメラのファインダーを通した2次元の画像から得られる情報だけから3次元の立体を作るので、どうしても推測で造形しないといけない部分が生じます。ここが似顔絵とは違うところです。
　

　それにあなたは自分自身をいつも鏡で見ています。それがあなたの自分像になっています。自分の写真を見て何となく違和感を覚えることはないですか。あなたが見ている鏡の中の自分と周りの人が見ているあなたは違います。そのギャップを埋めないと「なんか違う」となってしまいます。そこがこの仕事の難しいところです。そのギャップを埋めるために完成後に要望を聞いてくれて手直しをしてもらえるのか、がとても重要なのです。少々高価でもアフターフォローをしっかりとしてくれるところに注文することをおすすめします。