どのウェルカムドールにするか　ドール選びは慎重にしよう、オーダーメイドを考えている皆さんはそう思っていることでしょう。ネットでいろいろ調べてさんざん悩んだ上で「よし、この業者のこれにしよう」と決断します。パートナーも同意してくれて、自分の選択に間違いはないと自信を持ちます。そんなあなたは賢いです。でもここが落とし穴なんです…。
　

決定の仕方　皆さんは物を購入する時にどのような順序で決めますか。初めから欲しいものが決まっているとき以外は、大抵は欲しいもののカテゴリーの複数のアイテムの中から自分の好みのものを選び出すと思います。それも価格と見比べながら。「一番はＡだけど、ちょっと予算オーバーだな…。予算内だとＢかな。でも欲しい機能がたりない。同じような金額でＣならその機能がついている。でもデザインがイマイチ。」という感じで。機能、デザイン、価格等の優先順位を考えて悩むでしょう。アフターフォローのことも含めて考えて、最終的にどれにするかは人によって様々です。
　

　オーダーメイドのウェルカムドールにおいては、多くの方はネットで検索し、画像や業者のＨＰを参考にすることでしょう。「そっくり度」の優先順位は高いでしょうが、実際に自分とそっくりのドールをネットで見られるわけではないので、判断が難しいですね。この点が通常の買い物と大きな違いです。
　

　もしも思っていたほど似ていなかった場合の補償（作り直しや返品、返金が可能か等）も確認すると良いでしょう。また、同じ業者でも職人が違えば出来栄えも違うでしょうから、「そっくり度」にあまり期待しすぎないことも大事です。そこそこ似ていればＯＫ、くらいの気持ちでいた方が手にしたときの喜びは大きいです。減点法よりも加点法ですね。また、その業者の得意とするイメージ（実物に忠実に仕上げるのか、デフォルメしてユニークなのか等）が自分の好みであるかどうかも大事な要素です。
　

認知バイアスに注意　ただ気を付けないといけないのは、無意識のうちに自分の中でほぼ決定していることが多いということ。迷っているのは本当に迷っているのではなく、自分の無意識の決定を正当付ける理由を探していると言えるのです。自分にとって都合の良い理由ばかりを集めて、都合の悪いことに蓋をしていく作業の始まりです。特に結婚という一大イベントの時には「せっかくだから良いもの（高価なもの）を」という前提で決定をしがちです。「やっぱりＡにしよう。ＢやＣにして後悔したくない。一生に一度の結婚式だから」という感じで。果たしてあなたの決定は公正なものと言えるでしょうか。
　

　車の購入や家の新築などでも同じことが起こりやすいです。たいして必要でもないエアロパーツを付けたり、実用性があるとは思えない装飾をリビングに施したりしてしまいます。夢が膨らみすぎてしまうようです。何百万から何千万という金額が動くときはその中の数十万は大した額だとは思えなくなっています。「せっかくだから」「あとでは付けられないから」という理由が正当性を主張します。これを心理学では認知バイアス（認知の偏り）と言うそうです。
　

　ここまでの話で「もしかしたら結婚相手を決めるときに認知バイアスがかかっていたのでは？」と思ったあなた。大丈夫です。「そんなことはない、自分の決定が正しかったことに間違いはない。」と改めてバイアスをかけましょう。それが幸せになるコツです。