コロナウイルスと新学期

　明日から金沢市の小中学校は新学年の新学期が始まります。
それに先立って、今日は事前準備として在校生は登校日となっています。
石川県内ではコロナウイルス感染者が増加しており、不安な毎日を過ごしています。
そのため、金沢市内の小中学校は既に来週から5月1日まで休校が決まりました。
　

大人こそ我慢

　ウイルスが蔓延してきた現状を考えると、金沢市長の休校判断は妥当だと思います。
ただ、実際に感染を広めているのは大人だということは明らかです。
子供が家でおとなしくしていても、大人が感染する危険性は変わりません。
　

　3月中旬以降に東京への出張をしたことで感染者が出たケースが複数あるようです。
石川県は北陸新幹線が開通したことで首都圏との往来が盛んになったことが、地方の他県と比べて感染者が多い要因の一つと言えそうです。
仕事を休みたくても休めないという事情はあるでしょう。
それでもこの時期に敢えて東京に出張に行く必要があるのか、慎重な判断が求められます。
今東京へ行くことは、海外へ行くことと大差ない行為であることに気付いてほしいです。
　

　また、未だにパチンコに興じている人が多いようです。
これはパチンコ屋で感染したという報告がされていないことが要因と思われます。
でも実際にはパチンコ屋で感染した人は多数いると思います。
東京であれほど感染者が出ているのに、その中でパチンコをしていた人がいないのは不自然です。
表沙汰になっていないのは利権がらみでしょう。
全ては「感染経路不明」として処理されているのだと思います。
　
　多くの大人はそのことに薄々感付いているのにパチンコを楽しんでいます。
情けない話です。
こんな時期くらい我慢できないのでしょうか。
いくら学校を休校にしても、大人がこんなことでは感染を防げません。
子供たちに我慢を強いているのですから、大人も我慢が必要です。
　

　非常事態宣言が出されたとしても、国民に自粛しようとの意思が無ければ効果はありません。
奇しくも国交省の佐々木政務官が「（ウイルス感染拡大を）国のせいにしないで」とツイートして批判を浴びています。
政務官としての発言としては言葉足りずで問題があるかもしれません。
ただ、言いたいことは理解できます。
自粛要請が出ているにも関わらず、遊び歩いていると思われる人が未だにいるのですから。
国のせいばかりにしていないで、一国民としての適切な行動を求めていることは明らかです。
　

　佐々木政務官は石川2区選出の衆議院議員です。
2012年に元首相の森喜朗の後継として立候補し、初当選しています。
コロナウイルス感染拡大の中、石川県関係者の失言が目立っています。
　・森喜朗五輪組織委員会会長の「マスクなしで頑張る」
　・谷本正憲石川県知事の「無症状の人は（東京から）お越しいただければ」
今回の佐々木紀政務官の「国のせいにしないで」発言はこの2人に対するものだと思いたいです。
　

　石川県民として恥ずかしい思いをしている人は、私だけではないでしょう。