天地の日

　今日2月19日は天地の日です。
「あまち」ではありません。
「てんち」です。
「地動説」を唱えたコペルニクスの誕生日（1473年2月19日）に由来しています。
　

コペルニクスについて

　ニコラウス・コペルニクスはポーランドの天文学者です。
それ以外にも、カトリック司祭・経済学者・法学者・占星術師・医者でもありました。
とても頭の良い人のようです。
　

　地動説はコペルニクスが初めて提唱したものではありません。
古くは紀元前から提唱する人がいたようです。
しかし、どの説も多くの人を納得させるだけの科学的・合理的な理論は展開できなかったようです。
そのため長い間天動説が疑うことのない常識として支持されていました。
　

　コペルニクスはそれまでの提唱者とは違って、地動説の根拠となる測定方法や計算方法を細かく著書に記しました。
それが1543年に没する直前に刊行した「天体の回転について」です。
コペルニクスが地動説の創始者だと称されるのは、このように検証を行ったことに依るためです。
　

コペルニクス的転回

　さて、コペルニクスと言うと「コペルニクス的転回」という言葉が有名です。
これは「従来の常識を覆すような、全く新しい見方や考え方」のことです。
どのような仕事をしていても、コペルニクス的転回を意識することは必要だと思います。
　

　人生の中では、必ずどこかで行き詰ることがあるでしょう。
その時に、それまでとは違った見方・考え方をすることで新たな道が開けるものです。
常識を身に付けることは大事ですが、常識を疑うことも時には必要です。
　

　特に勉強が出来る人ほど常識にとらわれ過ぎる傾向があるように思います。
要するに「頭が固い」人です。
本当に頭の良い人は「柔軟な発想が出来る人」でしょう。
これは学校での成績は関係ないと思います。
簡単に身に付けられるものでもない気がします。
天性のものなのではないでしょうか。
　

　私はどうも頭が固いようです。
だからと言って、勉強が出来るというのでもありません。
ですから行き詰るとなかなか解決に至らず、長い間迷路を彷徨います。
彷徨った挙句、入り口に戻ったりします。
天性のものなのでしょう。