ルンバ君到来

　最近になって、ついに我が家にもロボット掃除機ルンバがやってきました。やってきたと言ったのは、購入したのではないからです。
　

ルンバ君が来た経緯

　購入したのではないのに、なぜ我が家にやってきたのでしょうか。それは妻が会社の忘年会の余興の景品で当たったからです。正確に言うと、当たったのは5,000円の旅行券だったそうです。
　

　ただ、5,000円の旅行券をもらっても我が家は5人家族です。全員で旅行に行くにはかなりの追い銭をしないといけないので、大してうれしくはありません。恐らく無駄になるでしょう。すると他の景品が当たった人が交換を申し出たらしく、喜んで交換しました。ただ、これもルンバ君ではありません。すると更に交換をすることになった、ということが続き、最終的にルンバ君が妻の手元にやってきたというわけです。
　

ルンバ君の能力　

　さて、そのルンバ君ですが、我が家に来てからすぐに仕事をさせたわけではありません。何となく使うのがもったいないような思いと、日常的に掃除機を自分で掛けることがルーティンになっていたので、使う機会が無かったということが理由です。
　

　1週間ほどホーム（充電器）で休ませていると、子どもから「使わないの？」と声が上がりました。それを機会にスイッチを入れてみると、微笑ましい音と共にもぞもぞと動き出しました。最初はまっすぐに進み、どこかにぶつかる度に進路変更を繰り返してうろうろと掃除をして回ります。
　

　同じところを何度も往復したり、隅っこの方に向かうと見せかけて奥まで行かずに戻ってくるなど、予想に反した間抜けな動きです。身体が大きいので椅子の足と足の間に入ることが出来なかったり、床に物が置いてあると回避してしまうので、そのたびにどけてあげないといけません。後をついていちいちフォローしてあげないと隅々まで掃除できません。これではロボット掃除機の意味がありません。
　

　結局、部屋全体の半分ほどしか掃除しないでホームに戻ってしまいました。ホームに戻る時も1回で上手くいかずに2~3度やり直していました。きちんと戻れた時に鳴る音も何だか間が抜けていて笑ってしまいます。
　

　我が家のように狭くて片付いていない家ではルンバ君の手に負えないようです。毎日の掃除を任せるには問題ありと言えます。同じルンバでも高額な機種ならもっと賢いのかもしれませんが、忘年会の景品で当たるものだとこの程度の能力なのでしょう。ただ、自分で動いてくれたり、その動きの間抜けさに、何とも言えない愛らしさを感じました。あまり役に立たないけど、ペットのような存在感に癒されます。