デパート開業の日

　今日12月20日はデパート開業の日です。1904年（明治37年）の今日、東京・日本橋の三井呉服店が三越呉服店と改称して、様々な商品を扱うという日本で初めてのデパート形式での営業を開始したことが由来です。
　

　実際の営業開始日は12月21日だったそうですが、顧客や取引先に「デパートメントストア宣言」という挨拶状を送付したのが12月20日だったことから、この日が記念日となりました。
　

デパートの思い出

　最近はデパートの経営はどこも青息吐息のようで、閉鎖する店舗が後を絶ちません。品揃えの多さや商品の価格でネットショップや量販店にかなわないのですから仕方がないのでしょう。生き残るためには消費者に選ばれる独自の道を進むことが求められます。これも時代の流れです。
　

　私が子供の頃はデパート全盛期で、憧れの場所でした。近所の店とは違って高級感がありました。そのうえ、いろいろなおもちゃが置いてあるし、おいしいレストランもあるし、遊ぶ場所もありました。当時、デパートの屋上は遊園地のように遊具が沢山置かれていたのです。休日に父に連れて行ってもらい遊ぶのがとても楽しみでした。
　

　子供の頃は埼玉県に住んでいたので、近場だと川越の丸広百貨店、ちょっと足を延ばして池袋の東武や西武百貨店に行きました。デパートに連れて行ってもらえる日は私にとって特別な日でした。
　

　デパートの屋上からいつの間にか遊び場がなくなりました。買い物は高いし、食事も高い、となると自然と足が遠のきます。今の子供たちはデパートに行きたいとは思わないでしょう。我が家でも家族でデパートに行くことは滅多にありません。我が子にとってはデパートの思い出は何も無いと思います。
　

　私にとってデパートは父との思い出の1つです。いずれ無くなってしまうかもしれないと思うと、時代の流れとは言え、何とも言えない寂しさを感じます。まあ、私自身が行かないのですから、そんなこと言える立場ではないのでしょうけど…。