飛行機の日

　今日12月17日は飛行機の日です。1903年（明治36年）の今日、アメリカ・ノースカロライナ州のキティホークにて、ライト兄弟（兄：ウィルバー、弟：オーヴィル）がライトフライヤー号で、動力飛行機の初飛行に成功しました。このことを記念したものです。
　

　ライト兄弟の名前は今でこそ有名ですが、初飛行に成功した当時は単なる民間人でした。そのため、当時の科学者や大学教授たちからは「機械が飛ぶことは科学的に不可能」と叩かれ、その功績をなかなか認めてもらえなかったようです。更には、ライバルたちとの特許権争いなどに巻き込まれ、その後は不遇の人生を歩むことになりました。
　

　2人の偉業が正式に認められたのは1942年（昭和17年）になってからのことです。既に兄のウィルバーは亡くなっていました。
　

「科学的に不可能」ということ

　今でこそ飛行機が空を飛ぶのは当たり前ですが、専門家でさえも「機械が飛ぶことは科学的に不可能」と信じていた時代があったことは当然だと思います。エンジンのような重いものを載せた鉄の塊が空に浮くなんて絶対にありえないと思ったことでしょう。そんな時代に飛ぶことを信じてチャレンジを続けていたということは何ともすごいことだと思います。
　

　そもそもどのようなことでも、科学者や大学教授たちが「不可能」と言われるようなことを、自分で可能にしようとすること自体がすごいと思います。成功までには多くの失敗をするリスクがあり、かなりのストレスがあるはずです。そのようなことまで乗り越えたところに偉大な発明があるのでしょう。
　

　いつの時代にも「科学的に不可能」と言われていることがあります。しかし、その「科学的」は時代によって変わってきたことは歴史の中で証明されています。現代の「科学的に不可能」もいずれ可能になるかもしれません。「科学的に可能」は「出来ることが証明されている」ことですから信じても良いでしょうが、「科学的に不可能」を安易に信じてしまうと、偉大な発明は生まれないように思います。「科学的に不可能」は疑ってみることが必要なのでしょう。