世界食糧デー

　今日10月16日は世界食糧デーです。国際連合食糧農業機関が1981年（昭和56年）に制定した国際デーの1つです。開発途上国における飢餓や貧困について考え、世界の食料生産と分配の改善と生活向上を通して、これらを克服することが目的です。
　

食品ロスについて

　食品ロスとは、食べ残しや売れ残りなど様々な理由で、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。日本では、毎日大型トラック（10トン車）約1,700台分の食品を廃棄しており、年間643万トンもの食品ロスがあるそうです。
　

　643万トンのうち、事業系は352万トン、家庭系は291万トンで、食品ロス全体の半数近く（45%）が家庭から出ているのです。家庭での発生要因は食べ残しや直接廃棄（腐敗や賞味期限切れ等）、皮の剥き過ぎなどとのこと。私は事業系が圧倒的に多いと思っていたので、この報告には驚きました。
　

　家庭で食品ロスを防ぐには「買い過ぎない」「作り過ぎない」ことが重要になります。ただ、我が家のことを考えると決して買い過ぎや作り過ぎが多いようには思えません。たまに冷蔵庫の奥で腐りかけた野菜を発見することはありますが、本当に稀です。買い物は一週間分をまとめて土日にするので、金曜には野菜室はスカスカです。見通しが良いので忘れ去られる野菜は滅多にありません。
　

　賞味期限切れで廃棄することも少ないです。我が家の家族は少々期限が切れていても気にしません。期限切れのものを食べてお腹を壊したこともありません。さすがに生ものは気にしますが、基本的に刺身以外は期限が切れる前に冷凍保存します。
　

　作り過ぎてその日のうちに食べきれなくても翌朝に食べたり、冷凍したりします。ですから食べ残しで捨てることもあまりないと思います。だいたい我が家では食べきれずに捨てざるを得ないほどのメニューは食卓に上りません。
　

　どうも我が家で食品ロス対策と言われてもピンと来ません。今でもそんなにロスしているとは思えないのに、これ以上どうすれば良いのでしょうか。ただでさえ食費を抑えたいので、食料を無駄にしているつもりはありません。塵も積もれば山となるとはいうものの、家庭で出来ることには限りがあるように感じます。
　

　「我が家ではやっている」という考えがいけないのでしょうか。専門家が見ればまだまだ出来ることはあるのだと思います。ただ「そこまでやらないといけないのか…」と思ってしまうと負担になります。
　

　そもそも家庭での食品ロスを0（ゼロ）にすることは不可能です。では一体どれくらいならＯＫなのか、そこが示されないと我が家は多いのか少ないのか分かりません。基準が示されない以上、「我が家ではやっている」という思いが抜けないのは仕方がないことのように思います。本気で改善したいのなら、目標を設定することは何事においても大事なことです。