東京オリンピック1964開会の日

　今日10月10日は1964年（昭和39年）に東京オリンピックが開会された日です。そのことを記念して2年後の1966年（昭和41年）から体育の日として国民の祝日となりました。
　

　しかし、体育の日は2000年（平成12年）からハッピーマンデー制度により10月の第2月曜日となってしまいました。そのため今年は10月14日です。きちんとした由来のある記念日をなんでもかんでもハッピーマンデーにして変更するのは如何なものかと思います。今の若い人たちの多くは、今日が東京オリンピック1964の開会式の日だとは知らないかもしれません。
　

イベントと天気

　屋外でイベントを行う時は天気が大事です。特にオリンピック程の大規模なイベントでは大問題となります。しかし、事前に当日の天気を知ることは無理なので、あくまでも過去の天気などを参考にして「晴れやすい日」を予想することになります。
　

　1964年の東京オリンピックの時も同様だったようで、過去の統計からある程度晴れが期待できる日ということで10月10日が選ばれたのです。それでは10月10日は晴れの特異日なのかというとそうでも無いようです。あくまでも「暑くなく寒くもない時期で比較的晴れやすい日」という程度で、晴れる可能性が僅かに高いというだけだそうです。ですから雨である可能性も十分ありました。
　

　実際に前々日、前日とも雨でした。しかし開会式当日は見事に晴れました。当時の天気予報は今ほど正確ではありませんから、主催する日本の関係者たちはとてもやきもきしたことと思います。開会式を無事に青空の下で盛大に行うことができ、ホッと胸を撫でおろしたことでしょう。ただ、開催期間中は雨が多かったようです。15日間の大会期間中に0.5㎜以上の降水量があったのは、約半分の7日でした。それでも人気のマラソン競技の日は晴れるなど、あまり雨の印象は薄い大会となりました。
　

　屋外イベントは風雨が強いと主催する人たちがとても大変だと思います。開催するか中止にするかを判断しないといけません。中止にした場合にはその損失も大きいことでしょう。開催するにしても、準備の大変さが増し、事故の確率が高くなります。気苦労は絶えません。
　

　今日は快晴です。それでも台風19号が近付いています。恐らく今週末は大荒れの天気となるでしょう。中止にせざるを得ない屋外のイベントは多いと思います。現在開催中のラグビーワールドカップもどうなることか、気になる人も多いでしょう。ただ、今回の台風はかなり強烈なようなので、とにかく安全第一に考えることが大事だと思います。今は何事もなく台風が過ぎ去るのを祈るばかりです。