熟睡の日

　今日10月9日は熟睡の日です。「じゅ(10)く(9)すい」の語呂合わせからです。埼玉県所沢市に事務局を置く一般社団法人・睡眠栄養指導士協会が制定しました。
　

　睡眠の時間や質が悪い寝不足な人々に、熟睡することの大切さを知り、熟睡のための知識を学び、熟睡体験をしてもらうことが目的だそうです。2018年（平成30年）に認定された新しい記念日です。
　

睡眠の量と質

　良い睡眠は規則正しい生活習慣によって作られると言っても過言ではないと思います。生活が不規則ですと、睡眠の質が悪くなるように感じます。毎日決まった時間に寝て決まった時間に起きる、これが最も大事なことだと私は思います。
　

　それと睡眠時間も大事です。いくら規則正しくても睡眠時間が短ければ慢性的な寝不足になっているはずです。一般的には7時間が最も適切な睡眠時間と言われていますが、個人差もあるので6~8時間程度ならOKだと思います。実際に7時間睡眠を続けている人は最も死亡率が低く、それ以上でも以下でも死亡率は高まるそうです。それだけ睡眠時間が人間の健康に及ぼす影響が大きいということです。寝過ぎも良くないのです。
　

　レム睡眠とノンレム睡眠という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。レム睡眠は眠りが浅いけれども身体は動かない状態です。夢を見たり金縛りにあうのはレム睡眠の時だそうです。ノンレム睡眠は眠りが深いけれども身体は動き、寝返りを打ったりします。ホルモン分泌があるのもこの時です。睡眠時はこのレム睡眠とノンレム睡眠が交互に何度も繰り返されており、その1サイクルは約90分です。
　

　じゃあ、2サイクルの3時間や3サイクルの4時間30分経過したレム睡眠の時に起きればすっきりと目覚めることが出来るのではないか、というとそういうわけでも無いようです。確かにノンレム睡眠時は眠りが深いので、そこで起きようとすると寝不足感が残ると思います。ただノンレム睡眠は時間の経過とともに深さが浅くなってきます。これはそれだけ睡眠が足りてきているということです。逆に言うとノンレム睡眠が深いうちは睡眠時間が足りていないのです。ノンレム睡眠が充分に浅くなるのは4サイクル以降なので6時間睡眠が必要なのです。それ以前だとどのタイミングで起きても寝不足というわけです。
　

　以前私は毎日5時間睡眠の時期がありました。その頃は日中は毎日のように午前11時頃と午後2時頃に睡魔に襲われました。仕事で車を運転中も眠くなり、ヒヤッとしたことが何度もありました。これではいつ大きな事故を起こすか分からない状況でした。何とかしなければとの思いで、試しに上記のように4時間30分で起きてみましたが、当然効果はありません。それで寝る時間を早めて6時間睡眠にしたところ、睡魔に襲われることは格段に少なくなりました。（全く無くなったわけではありません。）
　

　実際に寝不足ですと作業効率は非常に悪いです。うっかりミスも多くなります。良いことはありません。規則正しい生活をして十分な睡眠を取ることは、良い仕事をする上でとても大切なことです。毎日仕事で忙しい人ほどきちんと睡眠を取るように心掛けてほしいです。