蓄音機の日

　今日7月31日は蓄音機の日です。1877年（明治10年）の今日、トーマス・アルバ・エジソンが蓄音機の特許を取ったのが由来です。エジソンは「天才とは99%の汗と1%のひらめきである」との名言で知られており、生涯に1300ほどの発明をしたと言われています。1300の発明それぞれに99%もの汗をかいたとなると、脱水症状にならなかったのか心配です。
　

レコードの思い出

　私が生まれた時には既に蓄音機は衰退していたようで、いわゆるレコードプレイヤーなるものが一般家庭に普及していたと記憶しています。我が家にもプレイヤーがあり、両親はシャンソンを好んで聞いていました。
　

　当時は雑誌の付録でソノシートと言われるものがありました。軟質プラスチックと思われる材質で出来ているフニャフニャなレコード盤もどきのものです。プレイヤーに掛ければそれなりに音が出るので、子供としてはそれで充分楽しめました。何が録音されていたのかは今では覚えていませんけど。
　

　小学生の頃は特に音楽に興味はなく、テレビから聞こえてくる歌謡曲くらいしか知りませんでした。それが中学生になり、他の学校の子と一緒になるとフォークソングと言われる音楽があることを知りました。更に同級生でギターを弾ける子がいたのがカルチャーショックでした。ギターなんて大人が弾くものだと思っていたからです。かぐや姫や吉田拓郎、井上陽水などを知ったのはその頃です。
　

　その頃は自分でレコードを買えるほどお金を持っていなかったので、親にねだってかぐや姫のレコードを買ってもらいました。その後は徐々に小遣いが上がったこともあって、いつの間にか自分でレコードを買うようになりました。主にアリスを買って聴いていたました。当時は地元のレコードショップの袋にＬＰ盤を入れて持ち歩くのがとてもおしゃれに見えて、自分でレコードを買って帰るときには何となく自慢気に歩いていたことを覚えています。
　

　歳を取るにつれて音楽を聴かなくなりました。青春の思い出とも言えるレコードもプレイヤーと共に屋根裏にしまったままになっています。いつかはまた聴く日が来るだろうと思っていますが、いつまでも実行されることなく、いずれ屋根裏から降ろすことが出来なくなるほど年老いてしまうような気がします。