月面着陸の日

　1969年（昭和44年）の7月20日（日本時間は21日の早朝）、アメリカ有人宇宙飛行船〝アポロ11号〟が月面の〝静かの海〟に着陸しました。そしてニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン乗組員が人類として初めて月面に降り立ったのです。これを記念して7月20日が月面着陸の日となりました。
　

あれから50年

　当時私はテレビのニュースでこの光景を見た記憶があります。ライブ中継を見ていたのかどうかは覚えていません。まだ幼かったのでどれほどすごいことなのかは分かっていなかったと思います。今年は2019年なのであれからちょうど50年経ったことになります。ということは私も50歳年を取ったということですか…？。
　

　この50年間で宇宙開発はものすごく進化したそうです。私は宇宙に関して無知なので実感はあまりありませんが、確かに今では民間レベルで宇宙にロケットを飛ばせる時代で、多くのベンチャー企業が宇宙ビジネスに参入しています。私でもホリエモンのニュースくらいは耳にするので知っています。これはとてもすごいことなのでしょう。ただ、いまだに私にはそのすごさがよく分かっていません。私は50年経っても全く進化していないようです。
　

　こういうことを言うととても怒られそうですが、私には宇宙開発がとても無駄なことに思えてしまうのです。莫大な費用を掛けて多くの資源や労力を使って、果たしてそれに見合う恩恵が得られるのかが理解できていないのです。単に私が無知だからなのでしょうが、もっと他にお金や労力を費やすところがあるのではないかと思ってしまいます。
　

　すでに全ての人が恩恵を受けていると言われていることは知っています。たしかに観測衛星により自然災害を予測できるようになり被害を最小限に留めることが可能になっているのは間違いないでしょう。またＧＰＳ衛星によっていろいろな面で便利にもなっています。その他にも宇宙開発による恩恵は至る所にあるのだと思います。
　

　ただ、それらが無くても生きていくことは出来ます。宇宙開発をしていなければそれらは私たちの生活に無かったものです。無くても普通に生活していたはずです。すでにあるからそれが無くなると困るだけで、始めから無ければ無いで済むのです。スマホが存在しない時代にスマホが無くて困ることはありませんでした。当たり前のことなのですが、今では多くの人が無くては困るものになってしまいました。人間は便利さを享受するとそれを手放すことが出来なくなる愚かな動物です。
　

　少なくとも宇宙旅行をする必要があるとは思えないし、将来火星への移住が可能になったとしても全ての人が移住できるようにはならないでしょう。選ばれた人のみが恩恵を受けるようなことのためならば、もうこれ以上宇宙開発はしなくても良いのではないかと思います。それよりももっと地球を大事にした方が良いのではないでしょうか。私たち人類を産んでくれたのは地球なのです。宇宙を目指すということは自分の母親でもある地球を見捨てることのように感じます。私が宇宙開発に賛同できないのはそういう印象があるからなのかもしれません。