漫画の日

　今日7月17日は漫画の日です。1841年の今日、イギリスの絵入り週刊誌「パンチ・ロンドン・ジャリヴァリ（通称：パンチ）」が発刊されたことに由来します。現在漫画と言うとコマ割りされたストーリー性のあるものを思い浮かべますが、この雑誌の絵はいわゆる風刺画で、今の漫画の基になったものです。1992年4月まで151年間も続いた長寿雑誌です。廃刊の理由は発行部数の減少だそうです。1862年（文久2年）には日本語版の「ジャパン・パンチ」が日本でも発刊されました。こちらは月刊誌として22年間続きました。
　

他にもある漫画の日

　実は漫画の日は今日だけではありません。2月9日も〝漫画の日〟です。そして11月3日は〝まんがの日〟なのです。
　

　2月9日は日本の漫画の神様とも呼ばれる手塚治虫の命日で、漫画本専門古書店の〝まんだらけ〟が制定しました。そして11月3日は文化の日でもあり、同じく手塚治虫の誕生日でもあります。こちらは日本漫画家協会と出版社5社が共に制定したものです。命日と誕生日の両方とも漫画の記念日になるとは手塚治虫の偉大さが分かります。
　

漫画の思い出

　今の若い人たちには手塚治虫の漫画は古臭さを感じるでしょう。私の知り合いの若い男性も「手塚治虫の漫画のどこが面白いのか分からない」と言っていました。でもそれで良いと思います。漫画の面白さは理屈ではありません。いちいち説明して理解してもらうものではないでしょう。同じ年代でも好きな漫画に違いはあるものです。年代が大きく違えばその差は更に大きいと思います。
　

　私は子供の頃はちばてつやの漫画が好きでした。〝あしたのジョー〟は代表作であり、若い人達でもご存知の方は多いと思います。他には川崎のぼるの〝荒野の少年イサム〟も好きでした。暴れ馬サンダーボルトを乗りこなすイサムに憧れました。今思うと乗馬への思いはこの時に育まれたのかもしれません。それと少女漫画ではありますが、河あきら（女性です）の〝いらかの波〟を読んでファンになりました。別冊マーガレット連載だったと思いますが、姉の目を盗んで読んでいた記憶があります。
　

　漫画は文化です。時代が変われば支持されるものも変わるのが当たり前です。ただ、実は画風やスピード感など表現の仕方が変わるだけで、作者が伝えたいこと、読者が感動することにあまり違いは無いのではないでしょうか。人間の本質は数十年程度ではそれ程変わらないものではないかと思います。
　

　その時々で好きだった漫画があり、その内容から様々なことを学んだ気がします。恐らく学校の教師から教わることよりもはるかに多くのことを…。しかし大人になるにつれていつの間にか漫画を読まなくなりました。それだけ学ぶことが少なくなったと言えるのかもしれません。