住みよさランキング

　東洋経済「都市データパック」編集部が1993年から毎年〝住みよさランキング〟というのを発表しています。昨年まで千葉県の印西市が7年連続で1位を獲得していました。ところが今回の〝住みよさランキング2019〟から算出指標やランキング対象について大幅な変更を行ったところ、なんと石川県内の市がトップになったのです。
　

石川県は住みやすい所

　トップになったのは石川県の白山市です。私の居住している金沢市に隣接する市です。更に3位は同じく隣接する野々市市であり、白山市と野々市市は隣り合っています。他にも8位に能美市、13位にかほく市、15位七尾市、16位小松市、そして金沢市が20位となっています。前回まで連続1位だった印西市は14位です。
　

　20位以内に複数の自治体が入ったのは東京、福井、富山の各2件だけで、石川の7件は特出しています。確かに石川県は住んでいて良い所であり、住みやすい所だと感じます。冬場に天気が悪い日が多いこと以外は特に気になることはありません。
　

　私は石川県に来るまでは新潟、埼玉、東京、北海道、長野に住んだことがあります。ただ新潟は幼少の頃のことなので記憶になく、長野は訳あって僅か2～3日程の居住でした。埼玉の印象は田舎のような都会のような中途半端な感じです。少年時代に過ごした思い出の地です。東京は大学の頃を主とした時期なので、自由を感じながらの楽しい日々でした。当時は自分が日本の中心にいることが何となく誇らしい気分であり、自分を過大評価してうぬぼれているようなところがありました。若い時分は東京の輝かしさがとても好きでしたが、歳を取った今では、あの人の多さには辟易します。
　

　北海道はとても気に入っています。北海道を離れる時は、またいつかは戻ってくるつもりでいました。しかし家庭を持って金沢に自宅を設けた今ではもうその思いは無くなりました。北海道はある意味私の第二の青春時代を過ごした地だとも言えます。自ら選んだ土地での楽しい日々や将来に悩んだ日々、それぞれの時期に出会った人達との思い出がいろいろと詰まった土地です。更には今の家庭を持つに至るきっかけが作られたのも北海道です。そう思うと感慨深いです。
　

　全国には多くの自治体があり、それぞれに特色がありそれぞれの良さがあるのだと思います。今回発表されたランキングはあくまでも一つの指標であり、下位の方にランキングされた自治体が決して住みにくい土地だとは私は思いません。どこに行っても〝住めば都〟です。
　

　今回はたまたま石川県内の自治体が数多く上位にランキングされましたが、また算出指標が変更されればどのような結果になるかは分かりません。もともと今回のランキングが発表されるずっと前から石川県は住みやすい所だと感じていました。たとえ今後ランキング上位から外れたとしてもその思いが変わることはないでしょう。他人の評価がどうであろうと私にとって石川県はかけがえのない思い出いっぱいのとても住みやすい所なのです。