良い夫婦の日

　〝よ(4)いふうふ(22)〟の語呂合わせから4月22日は良い夫婦の日とされています。1994年（平成6年）に講談社が制定しました。ただ、11月22日は〝いい夫婦の日〟であり、語呂合わせとしてはこちらの方がしっくりくる気がします。でもどちらにしてもこのような日があるということは夫婦にとって何か良いことがあるのでしょうか。
　

良い夫婦とは？

　良い夫婦の日とはどういう日でしょうか。それに、そもそも良い夫婦とはどういう夫婦なのでしょうか。
　

　4月22日も11月22日も有名人のベストカップルの表彰があるようですが、何を基準に選ばれるのでしょうか。恐らく見た目に仲が良さそうで、その時に人気がある人達が選ばれるのだと思います。でもそのカップルが本当に仲が良いということを証明するものではありません。また、各地で夫婦が参加するイベントが催されたりするようです。それらのイベントに参加する夫婦は仲が良さそうです。少なくとも仲が悪ければ参加することは無いでしょう。
　

　しかし、いつも仲良さそうに一緒に出掛けていた夫婦が熟年離婚することもあります。主に妻から離婚を切り出すことが多いらしく、夫にしてみたら青天の霹靂、思いもよらないことのようです。夫婦仲は見た目では分からないものです。自分は仲が良いと思っていても相手もそう思っているとは限りません。当事者でさえそうなのですから第三者が分かるはずがありません。
　

　ただ〝仲が良い夫婦〟と〝良い夫婦〟とは少し違うように感じます。仲が良いというのは話が合うとか一緒にいて楽しいとかです。友達の場合はそれだけでも良いでしょう。でも夫婦の場合は生活を共にしているのでそれだけでは不十分だと思います。友達感覚だけでは夫婦としては何か足りない気がします。子供がいれば子供にとって良い親でいることも求められます。家族の一員として生活していくことは楽しいことばかりではありません。自分の思いを優先してばかりはいられません。相手に対する不満が募ることもあるでしょう。でもどんな時でも相手を尊重して助け合える関係でいることが大事なように思います。
　

　自分たちは良い夫婦なのだろうか、と自問しパートナーに対する自分の接し方を見つめ直すために良い夫婦の日があるのかもしれません。