入学式

　今日は全国各地で入学式が行われると思います。本人はもちろんのこと保護者にとっても記念すべき日となることでしょう。そして本人にとっては新たな出会いの始まりでもあります。
　

新たな出会い

　ほとんどの人は小学校をスタートにして入学と卒業を何度か繰り返して社会へと旅立ちます。その過程では多くの出会いと別れがあるはずです。入学時は独りぼっちで不安だらけだったのがいつの間にか仲の良い友達が出来ているものです。どのような友達と過ごすかでその後の人生が大きく変わることも珍しくありません。それだけ友達の影響は大きいと言えます。
　

　1クラスに30~40人くらいの級友がいると思いますが、その中で特に親しくなる人はほんの数人であるのが普通だと思います。全ての人と同じ程度の親しさであるという人はほとんどいないでしょう。親しさの度合いは何で決まるのでしょうか。同じ部活だったり同じ趣味だったり好きな音楽が一緒だったりとかはあると思います。でも例えば同じ部活でも親しくなる人とそうでない人はいます。逆に嫌いな人もいるでしょう。そう考えると部活や趣味は知り合うきっかけに過ぎない気がします。
　

　何となく気が合うという人はいるものです。自分がそう思っていると相手もそう思ってくれたりします。そういう人とは更に親しさを増して親友と呼べる間柄になります。部活や趣味が違っていても親友になれます。理屈ではないのだと思います。
　

　なぜ気が合うのかというとお互いの価値観がとても近いからというのが要因の一つではないかと思います。価値観が近いというのは素のままの自分を認めてくれるという安心感に繋がるでしょう。そして自分も相手の考え方や行動を受け入れることが出来るということです。もちろん全てが同じと言うことは稀でしょう。でも違うところがあってもお互いに許し合える、もしくは素直に違いを認めてお互いに良い方向へ導き合えるのだと思います。
　

　数年後、数十年後に振り返って〝出会えて良かった〟と思える親友がいるということはとても貴重なことです。多くの人にそういう出会いがあることを望みます。