そっくり人形作りの公式

　自分の人形はいらないけど好きな人のそっくり人形は欲しい。そういう人も多いでしょう。好きな人、それは恋人や家族だったり、あるいは芸能人やスポーツ選手だったりするのかもしれません。残念ながら芸能人やスポーツ選手などの有名人のそっくり人形を作ることは出来ません。肖像権の侵害になるからです。恋人や家族の場合でさえも相手の許可が得られなければ問題になります。気を付けましょう。相手へのサプライズプレゼントの場合は内緒で作るしかないのですが、ほとんどの場合は喜んでもらえるようなのであまり気にしなくても良いと思います。
　

サプライズの難しさ

　ただ、サプライズの場合は準備できる写真が充分なものでない場合が多いです。ご提供いただく写真がどのようなものなのかで人形の出来上がりに大きく影響します。そっくり人形がどのくらい似るかは写真次第というのが本音です。画像が不鮮明なものだったり、鮮明でも正面に近い向きの顔写真が無ければ制作は難儀します。正面から見た顔の作りが分からないというのは制作者にとって不安材料です。人は正面の顔が一番印象深いものです。いくら横顔が似ていても正面があまり似ていなければがっかりするはずです。また、正面の写真しか無いというのも不安です。人間の顔は立体なので凹凸の度合いで顔の雰囲気が随分と変わってしまうのです。特に鼻の形や顎の出方に顔の特徴が表れやすいものです。
　

　画像の不備を補ってくれるのが依頼者の助言です。私は制作途中で何度も依頼者とやり取りをして確認してもらいます。そこでＯＫをいただくことも修正の指摘をいただくこともどちらも有難いことです。修正点があってもその後にＯＫを頂くことで不安が解消されていきます。制作途中の時点で似ているのか似ていないのか、似ていないのならばどうしたら良いのかを教えてもらえると助かります。確認して気になる点があれば教えてもらえる方が良いのです。
　

　サプライズのそっくり人形は相手がどれだけ喜んでくれるかが最も重要です。喜んでもらうために時間の許す限り出来るだけのことをしたいと思っています。