幸せの日

　4月4日は4と4が合わさることから幸せ（4合わせ）の日です。幸せに関する日は他にも幸福の日（5月29日）や国際幸福デー（3月20日）などもあります。幸せの日だから皆で幸せに過ごそうという日なのかどうかは分かりません。でも大切な人にプレゼントをすればその人を幸せな気持ちに出来て自分も幸せになれるのではないでしょうか。
　

幸せとは？

　かなり昔に〝幸せ～って何だ～っけ、何だ～っけ…〟というコマーシャルがありました。誰もが〝幸せになりたい〟と思っていることでしょう。しかし幸せという言葉は抽象的で、何が幸せなのかは人それぞれ違いがあるものです。そしてコマーシャルの歌のように幸せを求めているはずなのに何が幸せなのか分からなくなっている人もいるのではないでしょうか。
　

　取り敢えずお金があれば幸せだという人は多い気がします。でも実際にお金持ちになっても幸福感を抱けない人もいるようです。お金があることで生活の不安はなくなるので安心感はあるはずです。しかし安心感と幸福感は違う気がします。お金はあるし、健康だし、今の人生に何も不満は無い、でも何か満たされない気持ちがある、という状態は想像できます。
　

　それは自分の中に何か求めているものがあるのにそれを手に入れていないからかもしれません。でも求めているものが何なのか自分で分かっていない、または分かっているけれどそれを手にするには困難がある。そういう理由のため満たされない思いがあるのではないでしょうか。
　

　ではそれが手に入れられれば必ず幸せになれるのでしょうか。いえ、お金が欲しくてお金持ちになっても幸せを感じられない人がいるという話を聞くと、どうやらそうでは無いようです。お金が別のものに替わっても同じだと思います。
　

　求めるものが手に入ると今度は別のものを求めるものです。一度手に入れてしまえばそれは全て過去の出来事になります。求めるという欲がある限りそれは続きます。それにどれだけお金や物や健康に満たされた生活をしていても、それがいつ崩れるかは分かりません。大病でも患えばそれまでの生活と比べて不幸だと感じるのかもしれません。
　

　宗教の教えの多くは〝欲を無くすこと〟〝人と比べないこと〟などが幸せになる条件のように言われます。しかしそれはとても難しいことです。それらは本能として備わっているものだと思うからです。私は欲望や競争心があるからこそ向上心も抱けるのではないかとも思っています。ですから適度な欲望や競争心は豊かな人生を歩むためには必要だと感じます。それに幸せになりたいと思うことも欲望です。幸せになるために欲を無くすのは矛盾している気がします。
　

　私の好きな言葉に相田みつを氏の〝しあわせはいつもじぶんのこころがきめる〟というのがあります。私が考える幸せはこの言葉が一番しっくりきます。欲があって満たされない、人と比べて落胆する、そういうことがあってもそんな自分を受け入れて今の生活を幸せだと感じることが大事なのだと思います。