幸せへの道標

　結婚して自由が無くなったと感じるのは何故なのか。同じことをしているはずなのに独身の時と結婚してからでは感じ方が違う。幸せを夢見て一緒になったはずのパートナーが自由な時間の妨げになっているのでしょうか。ウェルカムドールたちは不思議に思います。
　

結婚の功罪

　「独身の時は仕事が終わって自由な時間に恋人と会うことが幸せだと感じていたはず。それなのに結婚生活に慣れると仕事が終わって家に帰るのが憂鬱になる人がいるのは何故なの？。」
　「新婚時代はそんなことはなかったんだろうね。一緒にいるだけで幸せだったと思うよ。でもパートナーとずっと一緒にいると自分の好き勝手に出来なくなることを知るんだね。のんびりとテレビ見ながらゴロ寝でもしていると家事を手伝ってほしいと注文を付けられたりして。」
　「一般的には奥さんばかりが家事をして旦那さんはのんびりしているっていうイメージ。その場合は奥さんが旦那さんに不満があって注文を付けられた旦那さんは居心地が悪くなる。違うパターンもあるだろうけど、どちらか一方に負担が大きいと家の中の雰囲気が悪くなっちゃうね。」
　「独身の時にはそういう時間は無かったから2人でいる時間が楽しかったんだね。」
　「楽しいことをしているだけから自由だと感じられたんだろうな。」
　「一緒に暮らすと楽しいことばかりではないよね。面倒臭いこともやらないといけない。」
　「特に今まで親元で暮らしていた人は自分で家事をしたことがない人もいるだろうから、結婚して初めて生活することの大変さを知ることになるね。」
　「結婚する前はあれだけ楽しかったパートナーとの時間が結婚したら楽しくなくなっちゃうってことなの？。」
　「一緒にいて楽しく感じることもあるはずだよ。でもやらなきゃいけないことがどちらか一方にたくさんあったら2人で過ごす楽しい時間も無くなっちゃう。」
　「奥さんにしてみたらせっかくの休日も朝から炊事・洗濯・掃除・買い物などで大半の時間が過ぎてしまったら寂しいよね。旦那さんと同じように働いていたら不満に思うのは当たり前だよ。」
　「たとえ専業主婦だとしても旦那さんから労いの言葉が全くなかったら寂しいと思うよ。」
　「でも旦那さんだって毎日働いているんだから休みの日くらいのんびりしたいでしょ。」
　「だからこそ2人とも休めるようにしないとバランスが取れないんだよ。家事であろうが仕事であろうが生活全体を通してどちらか一方だけに負担が大きくなることが問題なんだと思うよ。」
　「自分が自由になるために相手の自由を奪っているっていうことに気が付かないといけないね。」