幸せへの道標

　結婚したらやりたいことが出来なくなる、一人の方が気楽だし生活に困らない、だから結婚する必要性を感じない。そういう人が増えているみたいです。結婚に対するマイナスイメージばかりがクローズアップされていることにウェルカムドールたちはちょっと困惑しています。
　

結婚の功罪

　「結婚してもやりたいことを続けられるかどうかはやりたいことが何なのかということやパートナーがどのように考えてくれるかにもよるよ。やりたいことが出来なくなるから結婚はしないというのは結論を急ぎ過ぎだね。」
　「戦う前から負けることを予想して棄権しちゃうっていうのと同じだね。」
　「結婚は戦いじゃないよ。そういう表現が結婚のイメージを悪くしているんだと思うよ。」
　「確かにやりたいことを続けることは可能かもしれないけど、実際には諦めている人たちが多いのは事実だと思うよ。」
　「そうだとしても諦めたから不幸になったという人はどれくらいいるのかな。やりたいことを諦めたことで手に入れることが出来た幸せもあるんじゃないかな。」
　「どんな幸せがあるの？。」
　「たとえば2人で一緒に過ごす時間とか。子供がいれば子供と一緒に遊ぶことが出来る。天気の良い日に家族皆でお弁当持って出掛けることなんかは決して1人では経験できない貴重な思い出になるはず。」
　「そういうことを幸せと感じられるかどうかは人それぞれなんじゃないの？。」
　「せっかくの休日を家庭サービスに使いたくないって男の人は多いみたいだけど。」
　「仕事で疲れているから休みの日は自分の自由に使いたいって人も多いだろうね。だから家族で出かけるよりも家で寝ていたり趣味をして過ごしたいって人の気持ちも分かるな。」
　「そういう人はその時には家族と過ごす時間が幸せだとは感じにくいんだろうね。でも何年も経ってから〝あの時は幸せだったな〟って思い返すと思うよ。日常の中にある幸せはその時には感じにくいものだよ。」
　「家族との時間を〝家庭サービス〟って言っていること自体が仕方なくやっているって感じ。自分がしてあげているっていう思いの表れだね。家族を大事に思う人は決して家庭サービスなんて言わないと思う。」
　「本当は寝ていたいとかゴルフに行きたいとか思っている人にとってはサービスになっちゃう。そういう人が結婚して自由がなくなったって嘆くんだね。」
　「逆に寝ていたりゴルフに行くよりも家族と過ごしたいと思えれば何よりも代えがたい幸せの時間になる。結婚生活が幸せと感じるか我慢と感じるかはその人の考え方で大きく違うんだね。」