幸せへの道標

　相手に我慢を強いることなくそれぞれがやりたいことをやりながら2人の絆を強める、それが円満な結婚生活の秘訣。でもお互いに働いていたらそんなことが出来るのでしょうか。ウェルカムドールたちは考えます。
　

共助生活

　「我慢のない結婚生活なんて理想に過ぎないよ。違う家で育った2人が一緒に暮らすのだから何かしら我慢しないといけないことは出てくるはず。」
　「もちろん全く我慢のない生活なんて一人暮らしでもありえないだろうね。1人だったら日常的にしなくてはいけない家事による我慢は含まないようにしないと。結婚して相手にやってもらおうなんて期待してはいけないよ。」
　「男性にありがちな考えだね。奥さんは家政婦じゃないんだから何でもやってもらえると思ったら大間違い。特に2人とも働いていたら旦那さんだって何かしなきゃいけないよ。」
　「でも1人だったら適当に済ませられる家事を相手がいるためにきちんとやらないといけなくなるのなら、それも結婚したことによる我慢だと思うな。」
　「結婚したことできちんとした食事を2人分作らないといけない、洗濯物が多くなり回数も増える、部屋数が増えて掃除に手間が掛かるなど、確かに1人の時にやっていたことでも負担は増えるよね。でもそれをやることが我慢かどうかは人それぞれなんじゃないかな。」
　「どういうこと？。」
　「愛する人のためにやっていると思えば苦には感じないものだよ。同じことを好きでもない他人に言われてやらされているのなら〝何で私がやらなきゃいけないの？〟って思うだろうけど、自分の一生のパートナーの役に立っているのだからむしろ喜びを感じる人もいるだろうね。」
　「そう感じるのは最初のうちだけでしょ。何年も毎日自分ばかりがやっていたら不満を口にしたくもなるよ。」
　「そうだね。〝自分ばかりやらされている〟という思いが生じたら我慢になってくるんだろうな。」
　「共に仕事中心の生活だとどうしても家事が疎かになりがち。だからこそきちんと役割分担して更に相手に感謝することが大事なんだよ。お互いに相手のおかげでやりたいことが出来ているという思いが持てれば相手のありがたさが分かるでしょ。」
　「結婚していようがいまいがやりたいことだけをやって生きていくなんて無理な話。パートナーがいることで共に助け合って生活できることに気付けば毎日の家事も我慢とは感じなくなるものなんじゃないかな。」
　「家庭のなかでそれぞれが役割を担うことで相手への感謝の念が生じるんだろうね。」