恋愛と幸せ

　恋愛感情はより良い遺伝子を残すために特定の相手を選ぶ手段なのではないか。そのように考えるとウェルカムドールたちに新たな謎が湧いてきました。
　

恋愛の不思議

　「多くの異性の中から特定の人を好きになるってことは、その人の遺伝子が自分にとって好ましいものと本能的に感じ取っているってことなのかな。」
　「果たしてそこまで感じることが出来ているのかは分からないな。でも好きになる相手にはそれだけ何らかの魅力を感じているってことだよね。もしかしたらその魅力が自分にはないもの、自分よりも優れているところ、として自分にふさわしい相手として認識しているのかもね。」
　「本人がどういう人か分からないのに外見の良い人に一目惚れしてしまうのは何故なの？。」
　「外見というのがそれだけ遺伝子にとって重要なんじゃないのかな。」
　「ということは、人間が恋愛をし始めたころから外見で判断していた可能性があるってことだな。」
　「一目惚れは理屈抜きで起こる現象なので本能がそうさせているってことだから、そうかもね。」
　「なんで外見がそれほど重要なんだ。大事なのは中身なんじゃないの？。なんか納得できない。」
　「〝人は見た目が9割〟なんて本があったけど、実際に外見が良い方が得することが多い気がする。」
　「人間は中身が大事だって言うのは理解できる。でも中身を知るには多くの時間が掛かるよね。たくさんの異性の中から特定の人を選ぶのに一人ひとり中身を知るまでの関係になるのは多くの労力を要するでしょ。時間を掛けたのに良い人がいなかったなんてことになったらいつまでも特定の人を決められない。だからもっと簡単に外見で好みのタイプかどうかを判断するようになっているんじゃないかな。」
　「まずは外側で絞り込んで、中身はその後に精査するってことか。通常の健康診断で怪しいところを見つけて、その後の精密検査で本当に病気なのかどうかを確定するみたいな感じだね。」
　「健診の場合は病気が見つからない方が良いけど。」
　「あまり良い例えだとは思わないけど、まあそんな感じかな。」
　「じゃあ、やっぱり外見が良い方が良いんだ。」
　「その方が相手に選んでもらいやすいということは皆も納得できると思うけど。」
　「ただ、どんなに外見が良くても中身がダメだと結局はフラれちゃうから、最終的には中身が大事ってことだよ。」
　「外見に自信がなければ中身を磨くしかないんだな。」
　「でも外見の好みは人それぞれだから、外見を磨くことも疎かにしない方が良いと思うよ。」