恋愛と幸せ

　本当に恋愛しない人がいることをウェルカムドールたちは知りました。恋多き人生があれば恋無き人生もある。人それぞれです。どちらが幸せかと論じることではありません。
　

恋愛の功罪

　「アセクシュアルのように恋愛しない人の中にも恋愛をしてみたいと思っている人はいないのかな。」
　「周りの良い話を聞いて〝出来たらしてみたい〟と思っている人はいるんじゃないかな。」
　「でも本当の恋愛感情は持てないから誰かと付き合っても相手の要求が重たくなってくるんだろうな。」
　「結局は友達の関係までって感じなのかな。友達と恋人の差は大きいよね。」
　「でも自分のことを正しく知ってもらえていれば結婚は出来るんじゃないかな。」
　「人生のパートナーとして認め合えれば出来るのかも。」
　「恋愛感情は無くても信頼関係が築ければ上手くいく気はするな。」
　「恋愛感情を抱かないからといって愛情がないということではないからね。相手を大事な人として愛せれば一緒に暮らしていくことに問題は無いと思う。」
　「一般的にも結婚のきっかけは恋愛かもしれないけど、いずれは恋心が愛情にすり替わっていくものだよ。恋愛感情は3年くらいしか持たないって良く言われるし。結局結婚生活を長い間支えているのは恋愛感情ではなく愛情なんだと思う。」
　「中には惰性って言う人もいるみたいだけど。」
　「まあ、恋愛することが全てにおいて幸せを生むわけでもないよね。恋愛感情があるからこそ浮気をしてしまうんだろうし。」
　「片思いで苦しくなるのも恋愛感情のせいだね。」
　「フラれて落ち込むのも。」
　「そう考えると恋愛するのは良いことばかりじゃないんだな。〝恋愛なんかしない方が楽なのに〟って思う時もあるってことだ。」
　「そういう時は〝時間もお金も無駄にした〟って思うんだろうな。〝恋愛するなんてよっぽど暇なの？〟って言われるのも分かる気がしてきた。」
　「まあ、暇だから恋愛をするというわけではないから、その主張に同調したいとは思わないけど、確かにそう思ってしまうことはあるんだろうね。」
　「恋愛して良い結果にならなくても人生の中での大事な経験にはなっているんだよ。それが無駄になるかどうかはその経験を自分自身でどう受け止めてその後の人生を歩んでいくかってことに掛かっていると思うな。」
　「恋愛に限らずどんな経験でも同じだね。結婚しかり、子育てしかり。悪い話ばかり聞いているとしない方が楽、するだけ無駄だって思いがちだけど、いろんな経験が人生を豊かにする資源になるんだろうね。」
　「そしてその資源をどう生かすかが重要だね。」