やりがいと幸せ

　お金でもスキルアップでもない。自分以外の人の喜びがやりがいに繋がるということもあります。ウェルカムドールたちは自分とそっくりなご主人様の幸せが自分たちのやりがいだと再認識しました。
　

やりがいは1つではない

　「僕たちはご主人様の笑顔がやりがいに繋がるけど、それって人の役に立っているっていう実感があるからだよね。」
　「本当はどんな仕事でも人の役に立っているはずなんだけど、それが分かりにくい仕事の方が多いね。」
　「今自分の仕事にやりがいを感じていない人でも、誰かが喜んでくれていることが実感できればやりがいを持てるかもしれないのに、残念だな。」
　「それは仕方がないね。それにやりがいの感じ方は人それぞれだから、役に立っていることが実感できてもやりがいを持てない人もいるよ。」
　「福祉や医療の仕事は相手と直に接するからやりがいを感じやすい反面、つらいことも多いと思うよ。」
　「希望を抱いて就職したのに数年で離職する人も多いって聞くね。」
　「人の役に立っていることをやりがいと感じても、仕事となると自分の思い通りに出来ないことも多いから、理想と現実の違いで悩む人もいるだろうな。」
　「理想通りに出来ないことでやりがいをなくしてしまうこともあるだろうね。」
　「福祉や医療の仕事でも皆がやりがいを感じているわけじゃないと思うよ。生活のために仕方なくやっている人も結構いるんじゃないかな。」
　「そう考えるとお金をやりがいに感じられる人の方が今の世の中ではたくましく生きられるのかも。」
　「お金がやりがいって聞くと何か卑しい印象を受けるけど、決してそんなことないよ。もちろん犯罪行為はダメだけど、〝儲かることなら何でもやる〟って公言できる人はすごいと思うな。その時代によって儲かることは違うから常に時流に乗って時代を先読みできる能力が必要になってくるよね。」
　「そういう人は職種に拘らないんだろうね。」
　「でもお金がやりがいの人でも〝この仕事は高齢者の役に立つんだ〟なんて人の役に立つことを動機として語ることも多いよ。」
　「その人の中では〝人の役に立つこと＝儲かること〟という図式が成り立っているんだろうね。動機としては決して嘘ではないと思うよ。それにお金と共に人の役に立つことにもやりがいを感じるんじゃないかな。だから職種を変えても続けられるんだろうね。」
　「〝儲けるために人に役立つことをやろう、職種は何でも良いから〟って感じかな。」
　「やりがいは1つとは限らないんだね。」