幸せへの道

　近すぎる関係だからこそ気を使わないといけない時があることに気付きました。ウェルカムドールたちは改めて気使いの大切さを実感します。
　

幸せのコツ４

　「その場では言い返さない方が良いことは分かった。でも後から言い返すってこと？。」
　「時間を置くことで冷静になれる場合にはそのまま何も言わない方が良いね。」
　「自分が悪かったと思うときは謝った方が良いんだろうな。」
　「でも時間の経過とともに怒りが増すこともあるよ。」
　「そういう時って〝自分は悪くないのに何であんなこと言われないといけないの〟って思う時だよね。」
　「そうそう、それをそのままにしておくのが癪に障る。相手の過ちを認めさせたいって思う。」
　「確かにそういう時はあるね。しばらく口もききたくないって心境だよね。」
　「それが間違いなく誤解であるならばそのことはきちんと説明すればいいと思うよ。ただし、感情的にならずに相手が納得できる形でね。」
　「それに、なぜ相手がそんな誤解をしたのかを聞いてみたら良いんじゃないかな。誤解されるような言動を自分がしていたのかもしれないし。」
　「もしも自分の言動で誤解を生じていたのなら、そのことについては謝ればいいね。」
　「でも理屈では分かっていてもなかなか素直には謝れないんだよな…。」
　「そもそも相手の言動に対して不満を抱いているわけだから余計に、だよね。」
　「〝まずはそっちが謝ってよ〟って思っちゃうな。」
　「こっちは悪気があって誤解されるような言動をしたわけでもないし。相手の理解が足りなかったんだからやっぱり相手が謝るのが先なんじゃないかな。」
　「相手が謝らないのにこっちが謝るんじゃ余計に不満が溜まる気がする。」
　「確かにもともとこっちは悪くないって思いがあるから謝るのには抵抗があるだろうね。こっちの説明で相手が誤解していたことを素直に謝ってくれれば良いけど、自分の非を認めたがらない人もいるからね。」
　「相手からしたらやっぱり悪いのはこっちなわけだね。〝誤解されるようなことをするお前が悪い〟ってこと。だから相手もこっちが謝るのが先だと思っているんじゃないかな。」
　「そういう人ってこっちが謝ったとしても自分は謝らないんじゃないかな。」
　「そうかもしれない。でも何度も言うけど、相手に変わってもらいたい、自分の思い通りにしてほしいと思うのは傲慢な考えだよ。相手との関係を修復したいのなら、自分がどうすれば良いのかが大事なんだ。自分の態度を変えることで結果的に相手も変わることがあるよ。」
　「怒りには怒りを、優しさには優しさを返したくなるって心理だね。」