結婚相手の性格

　車の運転や食事の様子から相手の性格が見えてきます。ウェルカムドールたちは更に話を続けます。
　

雑誌はどうする？

　「物の扱い方でも性格が分かるね。」
　「扱い方が丁寧な人は対人関係も丁寧だと思う。雑な人はその逆。」
　「確かにそんな気はする。雑誌なんかでも読み終わったら床の上とかにポイって置いて放ったらかしの人はだらしなく感じる。そういう人は約束の時間に遅れてもあまり気にしないんじゃないかな。気にしないってことは相手のことを尊重する気持ちが足りないんだと思う。」
　「すべての人がそうだとは限らないだろうけど、そういう傾向はありそうだね。」
　「物の扱いが丁寧と言ってもいくつかのパターンがあると思う。」
　「どういうこと？」
　「自分の大事にしているもの、例えば趣味の品物だけは丁寧だけど、それ以外のものはどうでもいいって人はけっこういるんじゃないかな。こういう人は雑な人と同じだと思う。その趣味に関心がなくなったらもうどうでもいいやって放ったらかし。そしてまた新たな趣味に走る。」
　「そういう人と結婚すると先が見えるね。浮気されそう。」
　「別のパターンは幼いころから物を粗末にしたらバチが当たるって教えられてその恐怖心から大事にしている人。ものを尊重して大事にしているわけではない。だから自分のために行っている行動と言えるね。」
　「そういう人が奥さんに優しくするのは離婚が怖いからのかも。だとしたら本当の愛とは違う気がするな。浮気はしないかもしれないけど。」
　「本当に物を大事にする人は、どんなものにも命があるって思っている人。さっきの雑誌の話に置き換えると、放ったらかしにすると雑誌が悲しむとか、その雑誌を作るのに関わった人たちに申し訳ないとかって思っちゃう。だからきちんと本棚に収めることができるんだね。物自体やそれに関わった人たちを尊重する気持ちが身に付いている。」
　「粗末にするとバチが当たる、なぜなら物には命が宿っているからだって教えられて物を尊重するようになる人もいるだろうね。」
　「そうだね、始まりは〝バチが当たる〟だったって人は多いだろうね。」
　「物を尊重する人は相手の立場に立って考えられるんだろうな。」
　「結婚してからもいい関係でいられそうだね。」
　「でも本当に物を大事にする人かどうか見分けるのって難しくない？。」
　「そうだね、雑な人は分かりやすいけど、物に命が宿っているって思っているのかは分かりにくいね。」
　「まあ、普段から恋人の何気ない行動をよく観察することだね。そうしていれば義務的に行っているのか本心から行っているのかが何となく分かってくるんじゃないかな。」
　「幸せな結婚をするには自分の目を養うことが大事だね。」