選ぶポイント

　認知バイアスに気を付けて、再度検討してみましょう。ウェルカムドールを選ぶポイントは2人が納得できるものでしょうか。
　

2人の思いが違ったら

　ウェルカムドールに限らず、結婚式・披露宴では決めなければいけないことがたくさんあります。2人のためのイベントなのだから、大事なのは2人がともに納得できるように決めること。ここで躓いては今後の生活に不安を感じてしまいます。
　

　しかし、2人の思いが常に同じとは限りません、というよりも違って当たり前。意見が違ったときにどう対応するか、それで2人の相性が何となく分かります。2人のためのイベントとはいうものの、主役はやはり新婦だと思っていた方が良いでしょう。女性は男性が考えている以上に、結婚式に夢を抱いているものです。それを理解して新郎は譲れるところは気持ちよく譲りましょう。
　

　ただ、「君の好きにすればいいよ」なんて何でも簡単に譲っていると「この人結婚式なんてどうでもいいのかしら。もっと真剣に考えてほしい。」なんて思われかねません。あくまでも自分の考えをしっかりと述べたうえで「でも君がそうしたいというのなら…」と譲ることが大事です。そうすれば「私のことを考えてくれている。優しい人♡」と思ってもらえるでしょう。ポイントは稼げるときに稼いでおきましょう。いずれあっという間に使い切ってしまうのですから…。
　

選ぶときに大事なこと

　商品を選ぶときにはいくつかのチェックポイントがありますね。
　・デザイン
　・色
　・大きさ
　・性能
　・価格
　・ブランド
　・口コミやランキングなどの評価
　・好きなタレントがＣＭキャラクターの商品
　などでしょうか。人によっては他にもありそうです。通常はこれらのバランスを取って購入を決定することでしょう。
　

　少し前に我が家で炊飯器を買い換えました。家電量販店に見に行くと多くの機種が陳列してありました。値の張るものは魅力的な機能が備わっていますが、妻から「3万円まで」と制限がかけられたので私が気になったものはあっけなく選択肢から外れました。また、メーカーは「象印かタイガー」と妻が決めていたので、それでまた選択肢は狭まりました。5人家族なので大きさは今までと同じ「5.5合炊き」で決まっています。
　

　ここまで私の意向は関係なく「価格」「ブランド」「大きさ」はすでに決定しています。「評価」は店員さんの説明を聞いて、残すは「性能」「デザイン」「色」だけ（購買意欲に影響するほどの好きなタレントはいません）。しかし炊飯器は2～3万円の値段であればこれらの点であまり変わりはありません。かくして私は妻の意向に気持ち良く同意して象印の炊飯器を購入しました（この表現だと私が支払ったように聞こえますが、我が家の家計から出しています）。いつも通り夫婦円満に買い物ができました。その炊飯器のおかげで毎日おいしいご飯をいただいています。
　

　すみません。話が逸れました。言いたいことは「バランスが大事」ということです。どうしても譲れないことなどそうそうないものです。どこか一つのポイントだけを重視して自分の主張を通すとあとで後悔する恐れがあります。「〇〇釜でおいしく炊ける」とのキャッチフレーズに負けて6万円の炊飯器を妻に強引にねだっても買ってもらえず険悪な雰囲気になるだけですし（夫婦円満が何よりですね）、もしも買ってもらえても「2万5千円ので良かったな」と思ったことでしょう。私の味覚なんてその程度ですから。