世界ビールデー

　暑い日々が続いています。ビールがおいしい季節です。今日は8月の第1金曜日ということで世界ビールデーなのです。
　

　世界ビールデーとは、皆で集まってビールを楽しみながらビールを製造したり提供したりする人たちに感謝をする日です。2007年（平成19年）にアメリカのカリフォルニア州サンタクルーズで開始されたイベントが、世界的な記念日として広まりました。
　

　最初の6年間は8月5日に固定して行われていましたが、ファン投票の結果2013年（平成25年）から8月の第1金曜日に変更となりました。昨年は8月3日、来年は8月7日です。
　

ビールは苦い、けどおいしい

　ビールは苦い。これは恐らく多くの人が感じる味覚だと思います。子供がこの味を知ったら間違いなく「まずい」と言うでしょう。大人の女性でもビールの味が苦手だという人は少なくないようです。　最初からビールをおいしいと思う人はあまりいないのではないでしょうか。でもビールが好きだという大人は多いです。なんか不思議です。
　

　私は元々アルコールが苦手です。当然のようにビールもおいしいとは思えませんでした。今でも銘柄による味の違いはもちろん、喉越しやコク、キレなどと言われても正直何がどう違うのか分かりません。これらの違いが細かく分かる人は特別な味覚の持ち主だとしか思えません。
　

　アルコールが苦手な人は日本酒が飲めず、甘いお酒なら飲めるという人は多いと思います。私もその一人でした。でも甘いお酒を男が飲むのはカッコ悪いという思いがあったので、ビールを飲むことが多かったのです。それで徐々にビールの味に慣れていったということはあると思います。でもそれは単に慣れただけで、相変わらず「おいしい」という思いはありませんでした。
　

　ところが、初めてジョッキで生ビールを飲んだ時は「おいしい」と思えたのです。それまでは「おいしいとは思えないけど飲めないことは無い」という感覚で缶ビールを飲んでおり、味よりも酔った雰囲気が好きで飲んでいました。それが居酒屋で生ビールを飲んだ時は「缶とは違う」と素直に思いました。それからビールはおいしいものだと思えるようになったのです。
　

　アルコール度数が低めであることもビールの良さだと思います。喉が渇いている時にゴクゴク飲めることも魅力です。私のようにお酒が弱い人間には特にうれしいことです。夏場の暑い時期には昼間から飲みたくなります。我慢していますけど…。
　

　コーヒーも苦い飲み物です。子供の頃は砂糖や牛乳を入れてミルクコーヒーにしないと飲めないものでした。それがいつの間にかブラックコーヒーしか飲まなくなっています。たまにミルクコーヒーを飲みたくなる時もありますが、少し飲めばそれで満足し、またブラックコーヒーに戻ります。ビールも苦くなければ子供でも飲める（いや、子供に飲酒させてはいけません）かもしれませんが、それではこれほど多くの大人が好むアルコール飲料にはならなかったのかもしれません。そう考えると苦みがあることが大切なのだと思います。「苦み」はとても奥が深そうです。