結婚のすすめ

　新郎がジャケットの左胸に花飾りを挿していることがあります。これをブートニアと言います。ブートニアはブーケとは違って結婚式に絶対必要なものというわけではありません。でも式を彩るアイテムとして新郎が身に着けていると雰囲気が更に華やかになるのでおすすめです。そんなブートニアについてウェルカムドールたちは話します。
　

結婚式の準備　～ブートニア～

　「最近は男性もおしゃれな人が増えていて結婚式の衣装に拘る人も多くなっているみたいだね。」
　「そういう新郎は衣装だけでなく髪型や装飾品にも気を使っているね。」
　「そのアイテムの1つがブートニアだな。」
　「ジャケットの胸元に飾る花のことだね。」
　「そう。ジャケットの襟もとにピンで留めたり胸ポケットに入れることが多いね。」
　「胸ポケットに入れる場合でもお辞儀した時に落ちてしまわないようにピンとかで留めておいた方が良いだろうな。」
　「ブートニアは単なるおしゃれ目的の飾りではなくきちんとした由来があるんだ。」
　「どういう由来なの？。」
　「ヨーロッパでは昔、男性がプロポーズをする時に相手の女性に花束を贈る慣わしがあったんだ。その花束は男性が住んでいる村の人達から集めて回ったという説や女性の家へ向かう道程で歩きながら摘んで集めたという説などがあるよ。」
　「どちらにしても花屋で買ったものではないということだね。」
　「努力して集めたと言うことが大事なんだな。」
　「そういうこと。そして男性がプロポーズをして女性の思いが〝イエス〟であればその花束から1本の花を抜き取って男性の胸に挿して意思表示をしたんだ。」
　「素敵な話だね。」
　「そういう由来なら女性のブーケの花と合わせた方が良いんだね。」
　「そうだね。それがコーディネイトの定番。でもブーケの花によってはブートニアにするには適さなかったり新郎の衣装としっくりこなかったりするかもしれないね。そんな時は敢えてブーケとは合わせずに新郎の衣装に合わせるコーディネイトもあるよ。」
　「ネクタイの色に合わせるとかタキシードの色の補色にしたりとかだね。」
　「その場合は由来よりもおしゃれの意味合いが強くなるな。」
　「あまり細かいことに拘らなくて良いと思うよ。新郎もおしゃれを楽しむことが大事。それで新婦と共に幸せな1日を過ごせれば良いんだから。」