そっくり人形には関係ない話

　今日はそっくり人形とは全く関係のない、私の趣味の話をしたいと思います。
　ここ数年マラソン人気が高まる一方です。全国各地で新たなマラソン大会が続々と開催されるようになりました。これはマラソン愛好者にとってはうれしいことですが、ちょっと残念なこともあります。
　

気軽さについて

　最近は誰でもフルマラソンを完走できる時代です。それはマラソン大会の制限時間が6時間というケースが増えていることが大きな要因でしょう。6時間もあれば1㎞8分半程でゴールにたどり着ける計算になります。8分半というと早歩きでも大丈夫です。ただずっとこのペースではかえってきついと思いますので、走りと歩きを交えて進む方が良いでしょう。こうしてフルマラソン完走という称号は意外と簡単に手に入れられるようになりました。（正確には完走ではなく完歩かもしれませんが。）そのため誰でも気軽にエントリー出来るようになったのです。
　

　人気のある大会に参加しにくくなったのにはこのことが関係していると思います。昔は制限時間が4~5時間の大会が多かったため、苦しい練習を積まないと完走が難しかったので参加するにはそれなりの覚悟が必要でした。ですからエントリー期間ギリギリまで待っていても多くの大会は参加が可能でした。中には定員に達しないためエントリー期間を延長する大会も珍しくは無かったと記憶しています。また、当日申込ＯＫの大会もありました。しかし今では人気の大会は募集開始から数分で定員に達してしまいエントリー終了となることも多いです。
　

　運営側も募集定員を増やしてより多くの人が参加出来るようにしてくれていますが、規模が大きくなると今度は人が多すぎて走りにくいなどの弊害も出てきます。駐車場もスタート会場から遠くて不便になったり、以前と同じタイムでも順位が大きく下がることもあるのでモチベーションも下がります。そして何よりも参加費がかなり高くなりました。このことがとても残念です。
　

　以前は3,000~4,000円程だった参加費が今は6,000円以上が当たり前で10,000円も珍しくありません。制限時間が緩やかになり気軽にエントリーできるようになった反面、金銭的には気軽にエントリーできなくなりました。確かにエイドや計測機器などのサービス面は格段に良くなっていますが、単に走るのが好きな人にとってはそこまで充実させなくても良い気がします。フルマラソンのエイドなら水分補給できれば十分だと思うのですが。
　

　まあ、時代の流れには逆らえないし、これらが行き過ぎればランナーから見放される大会も出てくることでしょう。本当に走るのが好きだというだけならば無理に大会に参加しなくても良いわけなのですから。最近の私はその方向に進んでいるのかもしれません。大会に参加する意味が分からなくなりつつあります。