結婚のすすめ

　結納をしないカップルが増えています。でも親世代で結納をして結婚した人たちは結納をしない婚約に違和感を抱くこともあるでしょう。親の意向を全く無視すると後々の関係に影響がありそうです。取り敢えず結納とはどんなことなのか知っていた方が良いだろうとウェルカムドールたちは思います。
　

結納って何するの？

　「結納って何だか面倒臭そう。」
　「教会での挙式を希望しているカップルには敬遠されそうだね。」
　「でも日本古来の婚約儀式だから挙式スタイルに関わらず日本人ならやった方が良いんじゃないの？。」
　「やれば婚約者という意識は高まるだろうね。」
　「でもそもそも結納でどんなことをするのか良く知らないんだけど。」
　「そうだね。そういう若い人は多いだろうね。」
　「結納には正式結納と略式結納の2種類あるよ。正式結納は仲人が両方の家を行き来して結納品を納めるやり方で今ではほとんど行われていない。略式結納は両家の関係者が一堂に会して行うやり方でほとんどの場合がこっち。」
　「略式結納では仲人は立てなくても良いの？。」
　「どっちでも良いよ。仲人は結納を取り仕切る役割だけど、いない場合は男性側の父親がその役を担うのが普通だね。」
　「関東と関西ではしきたりが違うって聞いたけど。」
　「結納は地域によって違いがあるけど、大きく分けると関東式と関西式になるって言われているよ。関東式では男性側と女性側の両家で結納品を用意して贈り合うんだけど、関西式では男性側が女性側に贈るだけ。女性側は用意しなくて良いんだ。」
　「他に結納の品目も違うみたいだね。」
　「どちらも9品目が正式だけど関東式で品目の１つとして目録を入れるのに関西式では入れないとかの違いがある。品目は数を変えることも出来るけど、両家で合わせないといけないから話し合いが必要だね。それに住んでいる地域によっても違いがあるから地元のしきたりを知っておいた方が良いね。」
　「結納金を用意しないといけないんだよね。」
　「結納品の中に御帯（おんび）料というのがあって、それが結納金。男性側が用意することになっている。給料の2~3か月分が目安と言われているよ。女性側はそれに対して結納返しを贈るんだけど、関東式では結納金の半額程度、関西式では1割程度かしなくても良いことになっているんだ。」
　「関東と関西で大分違うな。」
　「結納ってやっぱり大変だね。」
　「今はホテルとかで結納パックがあるからそれを利用すればそれほど手間は掛からないみたいだよ。」