幸せへの道標

　相手の笑顔は自分の喜び。結婚当初のその思いは今では変わってしまったのでしょうか。そんなことは無いはずです。ただ二人とも日々の忙しさに追われて笑顔を無くしてしまっている。だからお互いに相手の笑顔の素晴らしさを忘れているだけなのです。相手の笑顔を取り戻すために出来ることは何なのかとウェルカムドールたちは話します。
　

幸せな関係

　「相手の笑顔で自分の苦労が報われるってことは良くあるよね。」
　「そうだね。何気ない日常の出来事でも〝ありがとう〟って言葉一つもらえるだけで随分違うよ。」
　「毎日の食事でも〝おいしい〟って言ってもらえると作りがいがあるね。」
　「それなのにそんなこと一言も言わずに、口に合わない時だけ〝何これ？おいしくないよ〟なんて言うもんだから相手が不機嫌になっちゃうんだね。」
　「おいしく作るのが当たり前だと思っているからそうなるんだろうな。」
　「毎日食事を作ってもらえていることだけでも感謝しないといけないのに。」
　「夫婦だと何となく役割が決まっているからそれぞれ相手に〝そんなことお前がやること。いつものことなんだからきちんと出来て当たり前。〟っていう思いになっているんじゃないかな。」
　「一人で暮らしていたら全部自分でやらなきゃいけないのに。自分はしてもらっているってことを忘れているんだろうね。」
　「相手から笑顔を奪っているのは自分だって自覚してほしいね。」
　「夫婦だと相手に気を使わない分、感謝の気持ちも持ちにくくなるのかも。夫婦でなければ何かしてもらった時に〝ありがとうございます〟って言葉が自然に出るのに、夫婦だとしてもらうのが当たり前だと思っているよね。」
　「あまり他人行儀なのもおかしいけど、たまには〝ありがとう〟って言ってもらいたいよね。」
　「自分が〝ありがとう〟って言うことで相手が笑顔になれば自分もうれしいね。」
　「自分も笑顔になるな。」
　「毎日の暮らしの中で相手が夫婦としての役割を果たしてくれているから今の生活が出来ていることを忘れてはいけないね。」
　「〝自分だってこれだけのことをしている〟なんて思うから相手がやっていることを軽く考えちゃうんじゃないかな。」
　「自分はどうあれ、相手がしてくれていることをきちんと評価してあげないと。」
　「そしてそれを相手に伝えることが大事。いくら自分の中に感謝の気持ちがあってもそれを表現しなければ相手には伝わらないからね。」
　「いつも相手が笑顔でいてくれると幸せに感じられるね。」