幸せへの道標

　記念日に特別なプレゼントが無くても自分が大切にされているかどうかは日頃の相手の態度で分かるもの。もちろんプレゼントも欲しいけどいつも優しくしてもらえていればそれで幸せに満たされる。そういう人は多いはず。お互いにそう思えるように自分は自分の出来ることで頑張ることが大事だとウェルカムドールたちは思います。
　

幸せな関係

　「日頃から相手を尊重して接するっていうのは長年一緒にいる夫婦としては難しいんじゃないかな。」
　「相手の良くないところもたくさん見えているからね。」
　「〝ボーっと生きてんじゃねぇよ！〟って言いたくなることも多いだろうな。」
　「意識すると他人行儀になりそう。そんな関係は嫌だって人も結構いると思うけど。」
　「夫婦なんだから気を使いたくないって人は多いかもね。」
　「だから、尊重するのと気を使うのとは違うんだってば。」
　「何かその辺の違いが良く分からないんだけど…。」
　「尊重するというのは相手の気持ちを大事にすること。相手を自分とは違う一人の人間として敬うことだよ。」
　「夫婦の場合はその辺があいまいになりがちかもね。」
　「相手の考えが自分と違うと意地になって否定したがったりして。」
　「特に夫は妻を自分の付属品のように思っている人もいるみたいだね。」
　「それって昭和時代の亭主関白の夫婦じゃないの？。最近はそういう男性は少なくなっていると思うけど。むしろ女性の方が力が強くなってきているように感じるな。」
　「その辺はカップルによって様々でしょ。」
　「夫婦だということでお互いに依存しているところはあるものだよね。それは夫婦の良さとも言えるけど欠点にもなりかねない。依存が強すぎると相手が自分の一部のように感じてしまうんだ。それで自分の思いと違うところが許せなくなるんだと思う。」
　「依存が適度であれば違う部分を認め合えるからそれぞれが足りないところを補い合って協力し合えるんだろうな。」
　「そういう関係でいられれば相手に対して感謝の気持ちを自然と抱けるよね。」
　「感謝の気持ちがあれば尊重出来るだろうな。」
　「そうだね。気を使わずに相手を尊重するということは相手に感謝の念を抱ければ容易に出来るものだと思うよ。」
　「相手がいてくれるからこそ今の自分があるんだと思えれば自然と優しく出来そうだな。」
　「でもお互いにそう思い合える夫婦ってどのくらいいるんだろう。」
　「今まで相手がしてくれてきたことを思い起こせば誰でも相手に感謝出来るんじゃないのかな。」