幸せへの道標

　一人でも困らないし誰かといるよりも気が楽、特に不満は無いからこのまま独身で良いと思っている人は多い。また、一人でも困ることは無かったけど結婚して良かった、独身に戻りたくはないと思っている人もいる。どちらが良いということではない。大事なのはネガティブな情報に流されずに自分の意志で決めること、ウェルカムドールたちはそう思います。
　

それぞれの幸せ

　「独身だと歳取ってから寂しいよ、とか結婚なんて苦労が多いだけだからしない方が良い、とか悪い面ばかりが強調されやすい。どんな人生だって良いことばかりではないんだから敢えて強調するのはおかしいよ。」
　「寂しさや苦労の度合いも人によって違うしね。」
　「独身なら苦労が少ないということはないし、結婚したら寂しくならないわけでもない。比較すること自体が間違ってる。」
　「それぞれが困難に直面した時に〝ああ、あの時結婚していればなぁ…〟とか〝独身だったら良かったのに…〟とか思うかもしれないけど、全く意味が無いこと。そういう人はどんな人生を送っても困ったことがあると自分の選択とは違う道をうらやましく思うんだと思う。」
　「独身の方が気楽とか言っている人の中には本当は結婚できるならしたいと思っている人も多いんじゃないかな。ただ出会いが無いとか相手がいても決断できないとか諸々の理由があって結果的に独身生活を送っているという人。何となく一生独身という将来が見えてきているから、結婚なんてしない方が良いという情報を信じて自分の本心をすり替えているようにも感じる。」
　「そういう人も一部にはいそうだね。でもそうやって自分で自分を安心させるのも悪いことではないよ。」
　「それで結果的に〝やっぱり独身で良かった〟って思えるのなら良いと思う。」
　「人間は自分の生き方になかなか自信は持ちにくいもの。過去を振り返って〝あの時ああしていれば良かったかも〟とか思っちゃう。常に迷いながら進んでいる人が殆どなんじゃないかな。そういう迷いを振り切るためにはネガティブな情報を利用することも時には必要だと思うよ。」
　「ネガティブな情報は他人を否定するのではなく、自分を安心させるために上手く利用すると良いんだね。」
　「大事なのは他人の人生だけでなく、自分の人生も否定しないことだね。」
　「〝結婚すれば良かった〟とか〝独身でいれば良かった〟と自分の生き方を否定するのではなく〝独身で良かった〟〝結婚して良かった〟とそれぞれが選択した人生を自ら肯定出来れば良いね。」