幸せへの道

　今の自分に満足出来れば幸せになれる、満足せず向上心を抱き成長することで幸せになれる、どっちも正しいように感じます。ウェルカムドールたちは分からなくなりました。
　

幸せのコツ８

　「何が幸せなのかは人によって違うからなのかな。」
　「そう結論付けると簡単だね。」
　「人と比べるものではないってこと？。自分が幸せと思える状況でいられれば良いってこと？。」
　「確かに比べるものではないし、自分が良ければ良いんだと思う。」
　「だとしたら今の自分に満足してしまった方が楽だね。どうせ頑張ったってトップになれないだろうし。」
　「でもその考え方で自分は本当に幸せだと感じられるかな。」
　「なんか違う感じはする。」
　「それに向上心を持つのは今が不満だからなのかな。」
　「そればかりとは言えないね。」
　「今が満足出来ている人でも向上心はあるんじゃないかな。例えばスポーツ選手で今日良い記録が出て満足しても次は更に良い記録が出せるように頑張ろうって思うよね。」
　「そうか。今の状況に満足することと向上心を持つことは反することではないね。」
　「たとえ目標を達成していなくてもその目標に向かって今頑張っていられることに満足できれば良いんだね。結果的に目標を達成できなくても頑張ってきた自分に満足出来れば幸せだね。」
　「そうだね。でも頑張ることばかりが美徳に捉えられやすいけど、全ての人が頑張らないといけないとも思わないよ。頑張らない生き方も認めないと。」
　「プロのスポーツ選手は頑張る必要があるだろうけど、アマチュアなら頑張らずに楽しむスポーツでもいいよね。」
　「試合に負けても悔しくない人もいるね。スポーツすること自体が楽しいから。」
　「人生も一緒だよ。生きていられるだけで満足って人は努力していないように見えるだろうけど、そういう生き方を否定してはいけないよ。」
　「むしろそういう人の方が幸福感が高かったりして。」
　「夫婦関係だって同じ。結婚を後悔していたらいつまでも幸せにはなれない。自分が選んできた人生なんだからそれを受け入れないと。生涯を共にできるパートナーがいてくれるだけで有難いと思えるようになるといいね。それに夫婦関係が上手くいかないのは相手のせいばかりではなく、自分にも非があるのかもしれないよ。まずは自分が相手の気持ちを考えて優しくなれたらいいね。今置かれた状況に満足してなおかつ向上心を持って生活するっていうのはそういうことなんじゃないかな。」