個人タクシーの日

　今日12月3日は個人タクシーの日です。1959年（昭和34年）の今日、東京都で初めて個人タクシーの営業許可が下りたことが由来です。
　

　当時、タクシーの不足と無謀な運転のタクシーが増えていたことにより、3年間無事故無違反の40~50歳の運転手173人に個人タクシーの免許が許可されました。個人タクシーは事故率が低く安全だと評判が高いようです。
　

タクシーの運転手という仕事

　タクシーの運転手になりたいという人は多いのか少ないのか、分かりません。ある意味それだけ謎の職業とも言えます。何となくイメージは良くない、けれど1日中運転だけしていれば良いので気楽そう、そんな感じでしょうか。
　

　実際に一般的なイメージとして「景気の影響を受けやすい、リストラされて他に仕事が見つからない人が行きつく仕事、労働時間が長いわりに収入が少ない、怪しい人や泥酔客を乗せる危険な仕事、常に事故と隣り合わせ」などが挙がるようで、あまり良いものはありません。
　

　しかしその反面、車の運転が好きな人には楽しい仕事のように思います。1日中好きな運転をしていれば良いのだし、嫌な上司から口うるさく言われることもないでしょう。まあ、お客さんには気を使うと思いますが。
　

　特に個人タクシーであれば、自分の自由に仕事ができます。休みたいときに休めますし、働いた分は全て自分の収入になります（法人タクシーでは売り上げの60%が自分の収入だそうです）。健康であれば75歳まで働き続けることが出来ます。
　

　それでも対人関係が苦手だとつらいかもしれません。車の運転の仕事ではありますが、実態は接客業ですから。先にも書きましたが、どんなに怪しいと思える人や酔っ払いでも邪険に扱うことは許されません。タクシー運転手を見下す態度の人もいるでしょうから、それに耐えることも求められます。この点では他の仕事よりも忍耐が必要な時もあると思います。
　

　どのような仕事でも大変なことはあると思います。そう考えると、嫌なお客相手でもその人から直接お金をもらえると思えれば我慢もしやすいのではないでしょうか。その場だけ我慢すれば、もう会わない人でもありますし。他の仕事では、給料をくれる人ではない人や毎日顔を合わせる人に我慢しなければならないので、余計にしんどいのだと思います。
　

　タクシー業界は実は安定しているし、年収も一般の平均以上という話も聞きます。興味がある人は一度調べてみても良いかもしれません。