そっくり人形ヒロのひとりごと 191128 ~聞いてもらいたいわけじゃないけど…~

暴言と告発

 ある団体の権力者の暴言や暴行がその関係者や内情を知る外部の人から告発されるということが時々報道される。こういうことは、言った・言っていない、やった・やっていない、の水掛け論になり、泥仕合の体をなしやすいものだ。
 

 当事者同士の話では解決しないので、関係者たちに話を聞いてもそれぞれの立場の利害関係が絡んでしまい、話に食い違いが生じることは珍しくない。そうなると真実の追求は難しくなる。
 

 今朝もそのような報道があった。オリンピック女子代表選手とその地元の県協会会長との間のことである。女子選手の両親や妹も競技関係者で、以前から一家と会長とは不仲だったとの報道もある。それに耐えかねたのか、今回、会長が女性蔑視と受け取れる発言をしたことをその女子選手が報道陣の前で発表している。ただ、事の善悪は別にして、何となく違和感を覚えた。
 

社会的地位と謙虚さ

 具体的には県内で今月に行われた全国高校選抜北信越大会の開会式で「(ここの)県には五輪内定者が2人いる。しかし残念ながら女だ」との発言を指している。一言一句この通りかは定かではない。微妙な違いはあると思われる。内定者2名とはこの女子選手とその妹のこと。この開会式には某高校の監督を務めている女子選手の父親も参加していた。
 

 会長は当然のように「そのような発言はしていない」と反論。しかし、その時の横柄な態度が批判を浴びる結果となっている。その態度を見て「蔑視発言をして当然と思える人物」と思った人は多いようだ。いわゆる権力者にありがちな独裁者的な人間に映ったようである。ただ目に映る姿が真実とは限らない。印象による偏見は禁物だろう。その真偽は別として、独裁的な人の場合はたいていの場合ハラスメントと言われる言動は常時行っているものだ。ただ、本人にその意識があるかどうかは別の話になる。「俺たちの若い頃はそんなこと当たり前だった」と言われるのがオチである。
 

 女子選手の方は、この問題発言は人(恐らく父)から伝え聞いた話とのこと。伝聞なので、会長の発言の真意を正確に理解しているとは限らない。そのように、直接言われたのでも聴いたのでもないことを取り上げて告発したことにおいて疑問は残る。発言のあった日から10日ほど経過しているということは、感情的になって突発的に行った行動では無さそうだ。なぜ今わざわざこんなことで?、そしていきなり報道陣の前で?、と思われても仕方がない。今はそのようなことでもめている時期ではなく、オリンピックに向けて練習に集中するべきだとの声も聞かれる。
 

 会長の問題発言の場が開会式なので、実際に言ったか言っていないかは、参加した人から聞けば分かることだ。調べれば分かることを調べる前にこれだけ大きな騒ぎにすることに、はなはだ疑問を感じる。これはメディアの問題でもある。ただ、調べれば分かることだけに、女子選手側に大きな問題として取り上げて欲しかったという思いがあったとも考えることが出来る。
 

 当然ながら、本当は言ったのに「言っていない」と言ったり、言っていないことを「言った」と言うことは問題だと思う。要するにどちらかが故意に嘘をついているということ。そこには自分を正当化し自己保身を図る意図と同時に相手を貶めようとする思いが見られる。
 

 もちろん、本人はそんなつもりで言ったのではないのに、無意識的にそのように受け取られるような言い方をしてしまい、そう言ったと受け取られることもあるかもしれない。ただ、常日頃からそのような思いがあるためそう受け取られる発言をしてしまうとも考えられるし、そう受け取ってしまうというのは常日頃そのような扱いを受けているからとも考えられる。もともと関係性が悪かったことは推測できる。
 

 今回の発言も男子選手を鼓舞するつもりだっただけのものが、普段からの関係の悪さが言葉の端に出てしまったとも思える。または単に男子選手を鼓舞しただけの発言を極解して悪意に受け取ったのかもしれない。実際の発言は少し言葉が違うことも考えられる。たとえば「五輪内定者2名は女子のみで男子から1人も内定者が出ていないことは残念だ(だから男子も頑張ってほしい)」との趣旨であれば特に問題は無いと思う。男女で競技が分かれている以上、そう思うのは当然のことだ。この点は事前に会長に確認したのだろうか。もしも確認しないでいきなり公の場で批判されたのだとしたら、会長が納得出来ないもの無理はない。
 

 この女子選手とその家族は県内在住者だが、この県協会の所属選手ではなかった。関係性が悪いから協会に所属していないのか、協会に所属していないから関係性が悪いのかは知らない。でも両者の関係性の悪さに関連はありそうだ。
 

 社会的地位は人を変えてしまうものだ。その団体や競技で権力を得たり実力を認められたりすると、自分の意に沿わない人を認めずに非難、更には排除したがるようになる。思い上がりも甚だしいと言える。周りで支えてくれている人達がいるからこそその地位を得られたのであり、真にそう思えればもっと謙虚に振る舞うよう努めるはずだ。
 

 今回の件は直接暴行を受けたのではないし、名指しで非難されたのでもないのだから、聞き流すことも出来ただろう。発言自体はそれ程決定的なダメージを与えるようなものとは思えない。このことだけでは動機としては弱いように感じる。その場にいた父親が不適切発言として主張するならまだ理解は出来る。それを直接聞いていない人間が敢えて表彰式という場の報道陣の前で告発したのは、何らかの意図があるように感じる。その裏には今までの関係の悪さとオリンピック代表という肩書を得ていることが全く関係ないとは言い切れないのではないか。
 

 どのような意図があって公の場で告発したのかは分からないが、もしも単に嫌な相手を貶めてやろうという恨みにも似た思いで起こしたことで、更にオリンピック代表という肩書を利したものであったとしたなら、会長という権力を用いた独裁的な言動と大差ないように思える。仮に、オリンピックに集中できない程嫌がらせを受け続けていて、どうにも我慢できず、オリンピックに専念するために仕方なくしたことなら理解は出来るが。そうだとしても、もっときちんと悪事の証拠を揃えて直接本人に謝罪を求めるのが先ではないか。
 

 真偽は不明だし、当事者の思いも計り知れないので、ここに書いたことは個人的な推測ばかりで全くの見当違いかもしれない。ただこの件に限らず、会長とか、代表とか(または政治家など)の地位や立場の人達が互いに相手と食い違う主張をして非難し合うのはうんざりする。上に立つ人ほどもっと謙虚になって真実を素直に明かしてほしいと思うばかりである。清廉潔白な人間などいない(と思う)。関係が悪化した原因は多少の差はあれ双方にあるのが普通である。相手に非を認めてもらうには自分にも非があることを認めることも必要なのではないか。本当に自分は何も悪くないと胸を張って言えるのだろうか。地位を笠に着た自己正当化、自己保身優先による非難合戦はあまりにもみっともないものだ。

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