マラソン報告２

　スタートまでの時間を車内で過ごしていましたが、30分前になったのでスタート会場の陸上競技場へと向かいました。
　

のどかな雰囲気

　外に出ると予想よりも暖かく感じました。相変わらず天気は曇りですが、時折晴れ間がのぞくと全く寒くありません。アームウォーマーは必要ないのではないかと悩みましたが、暑ければ外せば良いので、取り敢えずそのままで走ることにしました。私はとても冷え性なため、今の時期は走っていると手が冷たくなってきます。手がかじかむと給水も取りにくくなります。今日は手袋は必要なさそうですが、出来るだけ手首を冷やさないようにアームウォーマーをしています。
　

　スタート会場にはまだ人はまばらでした。スタートラインに待機している人もかなり少ないです。1万人規模の大会だと、30分前までに整列しなければいけないことも多く、号砲までその場所で待機することを求められます。その時間が結構苦痛だったりします。それがないので気分的にとても楽です。
　

　この大会はフルマラソンだけでなくハーフの他、小学生や親子ペアなどが参加できる短い距離のレースも行われます。そのため子供も多く、とてものどかな雰囲気です。
　

　レースに参加する親子が一緒に準備体操をしていました。小学校低学年の男の子です。それを見ていて、何年も前に私も子供たちと一緒にペアで大会に参加していたことを思い出しました。もう二度とあのようなことは無いのだと思ったら何だか寂しくなって涙が出そうになりました。子供の成長は親としてうれしい反面、寂しさも感じます。幼いころの無邪気な可愛さは本当に貴重なものだと思います。
　

　スタート10分前くらいになりスタートラインに待機する人も増えてきました。私はゆっくりと走り出すつもりなので、最前列から結構離れて待ちました。するとスタート少し前になって、すぐ前に3時間30分のペースランナーが入ってきました。今までなら3時間30分のペースランナーよりも前で走るのですが、今日は（というよりも今のレベルでは）すぐ後ろでは予定よりもペースが早すぎます。付いていかないようにしなければいけません。
　

　スタート直前になり前の方で拍手が起きました。スターターの人に対するものかもしれません。私の周りでも訳が分からないながらも、つられるように拍手をしているので、私もしました。拍手していると列が進み始めました。どうやら拍手している間に号砲が鳴ったようです。号砲の音が小さくて皆の拍手にかき消されたようです。私の周りの人達も聞こえなかったらしく、苦笑いしながら慌てて腕時計（ストップウォッチ）のスタートボタンを押していました。もちろん私のその一人です。
　

　なんとも気楽な大会だなと思いつつ、いつもよりも遅いペースで走り始めました。
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・つづく