バイクの日

　今日8月19日はバイクの日です。「バ(8)イ(1)ク(9)」の語呂合わせです。バイクの安全を考え、バイクによる交通事故を防止する目的で、総務庁（現：内閣府）交通安全対策本部が1989年（平成元年）に制定しました。
　

バイクの思い出

　私も若いころにバイクに乗っていました。高校生の時に「あいつとララバイ」や「750ライダー」などの漫画を読んでいて主人公がバイクに乗る姿に憧れていました。高校生の時は免許がなくバイクを買うお金も無かったので乗ることは出来ませんでしたが、大学生になりバイトでお金をためて中型免許を取りバイクを買いました。その時のバイクはカワサキのGPZ400です。
　

　当時は東京で一人暮らしをしていたのでバイクは主にバイト先への往復で乗っていましたが、休日にバイク仲間と日帰りツーリングに行くこともありました。そもそも私がバイクに乗りたいと思ったのはツーリングが目的だったのです。特にスピードを出すことはなく、比較的安全運転だったと思います。そして大学4年の夏休み期間には念願だった北海道1周ツーリングに行きました。
　

　当時は夏の北海道はライダーたちの憧れの土地とも言える場所でした。今もそうなのかもしれませんが、今みたいにネットで簡単に世界各地の情報が得られるという環境ではなかったので秘境のイメージがとても強く、広い大地はライダーの天国だと感じられました。
　

　ツーリング中はずっと野宿でした。テントとシュラフをバイクの後ろに載せていたのですが、括り付け方が弱かったようで北海道についた初日に走行している間にどこかに落としてしまいました。仕方なく現地で安いシュラフだけ購入してその後を過ごしました。野宿場所は主に駅や屋根付きのバス停、公園などです。稚内の駅では同じように駅宿しているライダーが沢山いて駅舎前に何人も寝ているという不思議な光景でした。ある公園で寝ている時には身体の上をキタキツネが歩いて行ったこともありました。何かに踏まれたと感じて起きてみるとキタキツネの姿が見えてシュラフには足跡がはっきりと残っていたのです。
　

　北海道1周ツーリングはとにかく楽しかったという記憶しかありません。当時はいろんなことで悩んでいたので、北海道にいる間はその悩みから解放された気分だったのかもしれません。バイクに乗っていたからこそ出来た貴重な体験です。今はもう乗らなくなりましたが、バイクに乗っていて良かったなと心から思っています。