老後の日

　今日6月5日はの日です。これは〝ろう(6)ご(5)〟の語呂合わせからです。2008年（平成20年）に一般社団法人神戸市老人福祉施設連盟が制定しました。キャッチコピーは〝高齢者の元気は、若者の元気、社会の元気〟です。
　

老後とは？

　老後とはいつからのことを言うのでしょうか。辞書では〝歳を取ってから後〟との説明が多いようです。とても抽象的で分かりにくいですね。私の感覚では定年退職後というイメージです。〝老後の生活設計をどうするか〟と良く言われるように、収入との関係が大きいのだと思います。つまり生活の主となる仕事から離れてそれまでと収入の額が大きく変化する時からというのが何となくしっくりきます。今では概ね65歳過ぎという感じでしょうか。一般的には定年退職後も嘱託として会社に残ったりシルバー人材センターの仕事をする人も多いと思いますが、その場合でももう老後というイメージです。
　

　会社経営者や個人事業主などの場合は定年退職はありませんから65歳過ぎたので老後と言うのは少し違うように思います。ただその人たちの中には80歳になっても現役で働き続ける方もいますが、さすがにそこまで歳を重ねると老後と言わないわけにはいかない気もします。じゃあ80歳過ぎた国会議員は老後なのかと考えると答えに迷うのですが。明確に分けられないものなのでしょうね。
　

　昨日ネットを見ていたら昨年85歳でトライアスロンのアイアンマンを完走した日本人男性（稲田弘さん）が出ていました。映像を見るととても現在86歳とは思えない泳ぎと走りでした。アイアンマンは世界各地で行われるトライアスロンの頂点ともいえる大会です。その距離はスイム3.8㎞、バイク（自転車）180㎞、ラン42.195㎞でこれを16～17時間以内に完走しなければいけません。この男性はアイアンマン完走者の世界最高齢記録保持者だそうです。更に驚いたのは運動不足解消のため60歳になってから水泳を始め、トライアスロンを始めたのは70歳からとのことでした。すごい人です。稲田さんに老後は無いのかもしれません。
　

　私も以前はトライアスロンをやっていたのでアイアンマン完走を夢見ていました。残念ながらまだ達成はしていません。今でも〝いつかは…〟との思いは心の隅にありますが、スイムもバイクも久しくしていません。ここ数年ランの衰えを実感していることもあり弱気になっています。一番の心配はスイムが苦手なので溺れるのではないか、ということです。実現はまだ当分先になりそうです。そんなこと言っている間に私も86歳になってしまうかもしれません。
　

　老後も元気で過ごせることが一番だと思います。でも元気でいられるかどうかは運もあります。元気でない高齢者でも暖かく受け入れてくれる社会になることを望みます。