ラブレターの日

　今日5月23日はラブレターの日です。知っている人は少ないのではないでしょうか。これは〝こ(5)いぶ(2)み(3)＝恋文〟との語呂合わせと、浅田次郎原作の映画〝ラブレター〟が1998年（平成10年）に公開されたことから、映画を制作した松竹株式会社が制定したものです。
　

ラブレターの思い出

　ラブレターは好きな相手に告白するために書く手紙であることは誰もがご存知でしょう。最近は手紙を書くこと自体が減っているのでラブレターを書く若い人は殆どいないのかもしれませんね。私の若いころはスマホはもちろんのことパソコンも無かったので、当然メールなどありません。自分の恋心を伝えるには直接告白するかラブレターを渡すかしかありませんでした。
　

　私はラブレターを書いた記憶はありません。好きな相手には直接伝えるタイプでしたので。ただ、記憶がないだけでもしかしたらあったのかもしれませんが。最近は物忘れが多くなりました。というか覚えることが出来なくなっている気もします。学生時代に習ったことはほぼ忘れているので脳内メモリの空き容量は多いはずなのですが、新たに入力されません。随分と容量が小さくなっているのかもしれません。
　

　自慢ではありませんがラブレターをもらった記憶はあります。確か小学校6年の時だったと思います。バレンタインデーにチョコと一緒に手渡されました。その子は可愛くておとなしい子で、実は私も好意を抱いていました。そのためもらったことは素直に嬉しかったのですが、なんとなく気恥ずかしさがあり女の子と付き合うなんてことを考えたこともなかったので、特に何も発展することなく終わりました。そもそも私は人見知りで周りの人とあまり話をしないタイプだったので、そういう非日常的で予測不能な場面に対応できる能力を持ち合わせていなかったのでしょう。付き合うどころかむしろその後はよそよそしくなった気もします。
　

　今思うともっと仲良くしていれば良かった、もったいないことをしたなと思います。チョコはしばらく食べずにとっておいたはずです。もちろん手紙も。
　

　それ以後はラブレターと言えるようなものをもらった記憶はありません。チョコも義理ばかりです。高校と大学は周りが男ばかりだったので、青春時代は何もないままあっという間に過ぎ去りました。それだけにラブレターと聞くと小学6年の時のことがすぐに頭に思い浮かぶのです。モテない男にとっては数少ない美しい思い出の1ページです。（そのページをめくったらすぐに裏表紙かも…。）